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米レーガン元大統領のナンシー夫人が死去 NHKニュース

女優として映画や舞台に出演していたナンシー夫人は、ハリウッドの俳優組合の委員長だったレーガン氏と知り合い1952年に結婚しました。
レーガン氏がカリフォルニア州の知事を経て1981年にアメリカ大統領に就任すると、ナンシー夫人はファーストレディーとして公私ともに夫を支えながら、子どもや若者の薬物乱用を防ぐための活動に力を注ぎました。
一方で、多額の費用をかけてホワイトハウスを改装したり大統領の意思決定に関与したりと、ファーストレディーとして行きすぎた面があると批判されたこともありました。
政界を退いたレーガン元大統領がアルツハイマー病を患うと、ナンシー夫人は付きっきりで介護に当たり最期まで夫に寄り添いました。
また、レーガン元大統領が2004年に死去したあとは、アルツハイマー病の治療法の研究を促進するため募金活動などに取り組みました。
ナンシー夫人の側近などによりますと、夫人は6日、心不全のためカリフォルニア州の自宅で亡くなりました。94歳でした。

ナンシー夫人の死を受けてオバマ大統領とミシェル夫人は声明を発表し、「ナンシー夫人はホワイトハウスファーストレディーがどのような役割を果たすべきか示した。そして、レーガン元大統領の死後は、アルツハイマー病で苦しむ大勢の人たちを代弁し、治療を促進する新たな役割を担った」と彼女の功績をたたえました。


一方、大統領選挙に向けた指名獲得争いのただ中にある共和党の候補者たちも、国民の間で今も人気が高い共和党レーガン元大統領の夫人の死を悼む声明を、相次いで発表しました。
このうち「アメリカを再び偉大な国にする」というレーガン元大統領と同じ選挙スローガンを掲げている、不動産王のトランプ氏は「真に偉大な大統領のすばらしい夫人でした」とコメントしました。
また、演説などでレーガン元大統領の功績をしばしば引き合いに出している、クルーズ上院議員は、ツイッターで「ナンシー夫人が持っていたこの国への熱い思いと夫への愛は人々の記憶に残り続ける。レーガン一家のために祈りをささげよう」と呼びかけました。

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