事件を起こした兵士が所属する沖縄県名護市辺野古のアメリカ軍基地、キャンプシュワブの前で開かれた抗議集会には、主催者の発表でおよそ2500人が参加しました。
集会では、女性団体の代表を務める高里鈴代さんが「これまでの日米の対応は暴力の解決になっておらず、事件が繰り返され被害者が沈黙し続ける環境は終わりにしなければならない」と訴えました。
また、名護市の稲嶺進市長は「キャンプシュワブ所属の兵士が起こした事件・事故は限りがなく、被害にあうのはいつも弱い人たちだ。『良き隣人』であるのなら、こんなことが起こるはずはなく、もう我慢ならない」と厳しく批判しました。
集会では最後に、「再発防止策や綱紀粛正などの実効性のない対策ではもはや事件は防げない」として、日米地位協定の改定やアメリカ軍の撤退などを求める決議文が採択されました。
参加した56歳の女性は「事件が繰り返されていることに怒りでいっぱいです。アメリカ軍には沖縄から撤退してもらいたいです」と話していました。