https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

中国で北朝鮮問題を担当する武大偉特別代表は4日から日本を訪れていて、5日、外務省の石兼アジア大洋州局長と会談します。
武大偉氏は、駐日中国大使を務めるなど知日派として知られており、日本に滞在している今月8日までの間に岸田外務大臣をはじめ、福田元総理大臣や自民党の谷垣幹事長、それに公明党の山口代表などと会談する方向で調整しています。
これについて政府内では「来週10日から始まるG7=主要7か国の外相会合で、南シナ海を巡る問題を大きく取り上げないよう、けん制する目的があるのではないか」という見方が出ています。
G7外相会合では、岸田大臣が中国の海洋進出を念頭に、海洋の安全保障の問題を取り上げる考えを重ねて示しているほか、外務省幹部は「南シナ海の問題を扱わないことはありえない」と話しており、来月の伊勢志摩サミットもにらんで日中両政府間の駆け引きが激しさを増しています。

中国で北朝鮮問題を担当する武大偉特別代表は、4日、日本を訪れ、5日午前10時から外務省で、石兼アジア大洋州局長とおよそ1時間半にわたって会談しました。
会談で、両氏は、北朝鮮が核実験や弾道ミサイルの発射など挑発行為を繰り返していることに対して、先月、国連の安全保障理事会で採択された決議に基づき、北朝鮮への制裁を着実に履行していくことが重要だという認識で一致しました。
会談のあと、武大偉氏は記者団に対し、「北朝鮮問題で率直に意見を交わし、連携していくことを確認した」と述べました。
一方、武大偉氏は、記者団が、「中国が海洋進出を強める南シナ海を巡る問題は議題になったのか」と質問したのに対し、「私が担当している問題ではないし、日本とは何ら関係ない」と述べて、確認を避けるとともに、日本は、問題の当事者ではないとする中国政府の立場を強調しました。
また、外務省幹部も、「今回の会談で南シナ海を巡る問題は議論していない」としています。
ただ、知日派として知られる武大偉氏は、今月8日まで日本に滞在して、自民党の谷垣幹事長や公明党の山口代表らと相次いで会談する予定で、政府内では、「来週のG7=主要7か国の外相会合で南シナ海を巡る問題を大きく取り上げないよう日本側をけん制する目的があるのではないか」という見方も出ています。