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日中関係を巡り、岸田外務大臣は、おととしの首脳会談以降再び停滞している状態を打開し、4年半近く途絶えていた外相間の相互訪問を再開するため、今週末に中国を訪問することにしています。
これについて、東京の中国大使館の何振良報道官は27日、定例の記者会見で「高い政治レベルの往来を維持することは両国関係の発展と改善に積極的な役割がある。双方にとって非常に重要な訪問だ」と述べました。ただ、岸田大臣がこの機会に、習近平国家主席をはじめ最高指導部との会談を要請していることについては「どの指導者と会談するのかなどは双方の事務レベルで緊密に意思疎通をしている」と述べるにとどまりました。
一方、何報道官は会見で、熊本地震の被災地を程永華大使が訪れ、中国企業などから集めた義援金を届けたことに触れ、「防災意識の向上や救助活動の在り方などについて交流と協力を強化していきたい」と述べて、防災対策などの分野で日本との交流を活発化させたい意向を示しました。