https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

ブラジル大統領が停職 五輪まで混乱続くか | NHKニュース

ブラジル議会は、ルセフ大統領が政府会計の不正操作に関わったなどとして、去年12月から弾劾の是非を巡って審議を続け、12日、上院で採決を行いました。
その結果、賛成多数で大統領に対する弾劾裁判を行うことが決まり、まもなくルセフ大統領の職務が停止されました。
ブラジルで大統領に対する弾劾裁判が行われるのは、1992年以来、2回目となります。ルセフ氏は首都ブラジリアで記者会見し、「私は罪を犯しておらず、これは政治的クーデターだ。最後まで戦い続ける」と述べ、裁判で全面的に争う決意を示しました。弾劾裁判は8月のリオデジャネイロオリンピックの時期まで続くとみられ、この間はルセフ氏の職務停止が続き、テメル副大統領が代行を務めます。
新たに閣僚を任命し、オリンピックや低迷する経済などへの対策に取り組む予定ですが、弾劾を巡る攻防で与野党の対立は深まっていて、オリンピックまで政治の混乱が続くことも予想されます。

ルセフ大統領は、弾劾法廷の設置が決まり、職務が停止されたのを受け、12日午前11時すぎ、首都ブラジリアにある大統領府で記者会見を開きました。
ルセフ氏は「私は過ちを犯したかもしれないが、裁かれるような罪は犯していない」と述べて弾劾は不当だと強調したうえで、「私に投票をしてくれた人とすべてのブラジル国民のため、2018年の年末までの任期を全うすべく、戦い続ける。失われようとしているのは私の権限だけではなく、選挙への信頼や憲法だ」と述べ、弾劾裁判で最後まで争う決意を示しました。そのあと、ルセフ氏は大統領府に駆けつけた自身の政治的な後ろ盾のルーラ前大統領とともに、支持者を前に演説し、「人生において悲しい日に私に向けてくれた温情やその気持ちに感謝します」と述べて、引き続き支持してくれるよう求めました。
支持者たちは、ルセフ氏の演説に耳を傾けながら、「耐え続けよう」だとか「大統領代行を務めるテメルは退場しろ」などと声を上げていました。演説を終えたルセフ氏は支持者に見送られ、大統領府をあとにしました。