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この書簡は、イギリスで来月２３日に行われる、ＥＵからの離脱の賛否を問う国民投票を巡って、２０日付けのイギリスの新聞に掲載されたもので、テレビドラマ「シャーロック」などに主演した俳優のベネディクト・カンバーバッチさんや、７年前のアカデミー賞で主要部門を独占した映画「スラムドッグ＄ミリオネア」などで知られるダニー・ボイル監督ら、イギリスを代表する著名人２８０人余りが名を連ねています。
書簡では、ＥＵから離脱した場合、イギリスでの創作活動が資金面などで打撃を受けると指摘したうえで、「ＥＵ残留は、イギリスが世界の舞台で主役として活躍することを後押しするものだ」として、国民投票でＥＵへの残留を支持するよう国民に呼びかけています。
今回の書簡を取りまとめた残留支持派の団体は、映画や音楽、芸術などの産業が多くの雇用を生み出すとともに、ＥＵ各国に巨額の輸出を行っているとしています。
これに対し、地元メディアは、「イギリスの創作活動が世界をリードしているのは、アーティストの努力や才能によるもので、ＥＵのおかげではない」などとする離脱支持派の反論も伝えており、国民投票をおよそ１か月後に控えて、論戦が活発化しています。