賃貸派必見!家が欲しい妻を納得させるファイナンス理論対談 第2回|定年までにやるべき「お金」のこと|ダイヤモンド・オンライン
朝倉 そうなんです。たとえば、「賃貸で住めば家賃15万円のマンション」を購入する場合、不動産投資として考えると、賃貸に出した場合は月15万円が家賃収入になります。
このキャッシュフロー30年分を、不動産の運用利回りを3%として割り引いて「現在価値」に換算すると、約3550万円。つまりファイナンスの考え方に基づけば、これより高い場合は買うべきではないということになります。
ですから、このマンションの場合、購入価格が3550万円以下であれば買ってもいい。しかし4000万円なら、賃貸で住んだ方が得ということなんです。
さらに言えば、マンションを買うときは住宅ローンを組むのが一般的ですよね。仮にこのマンションの購入価格が3500万円で現在価値より安いケースを想定しても、「30年返済、金利2%で元利均等返済、月々の返済額が約12万9000円」でローンを組むと総返済額は4600万円を超えます。ですから、このマンションは3500万円でもお買い得とは言い難いわけです。