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G7サミット=主要7か国の首脳会議、伊勢志摩サミットは26日夜、各国の首脳が夕食をともにしながら、政治外交をテーマに意見を交わしました。


このうち、国際社会の喫緊の課題となっているテロ対策を巡っては、ICPO=国際刑事警察機構のデータベースや、航空機の乗客の予約記録を活用した対策の強化などに協調して取り組む方針を確認しました。そして、安倍総理大臣は過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いなどで財政危機が深刻化しているイラクに対し、日本として新たに5億ドルの支援を行う意向を表明しました。


また、ウクライナ情勢を巡っては去年2月の停戦合意の完全な履行に向け、ロシアが当事者として建設的な役割を果たすことが重要だという認識で一致しました。ただ、ロシアに対するアプローチを巡っては、安倍総理大臣らが「継続的な対話を通じた働きかけが重要だ」と指摘したのに対し、別の首脳からは「経済制裁などで圧力をかけ続けるべきだ」といった意見が出され、議論はまとまらなかったということです。


一方、北朝鮮が核実験や弾道ミサイルの発射を繰り返していることについて、「地域と国際社会の平和に対する深刻な脅威であり、最も強い表現で非難されるべきだ」という認識で一致し、引き続き、北朝鮮に対し、今後いかなる挑発的な行為も行わないよう要求していくことを確認しました。さらに、安倍総理大臣は拉致問題について、各国の首脳に現状を説明したうえで、解決に向け、改めて理解と支持を求めました。

主要7カ国(G7)の首脳らは26日夜、三重県で開かれている主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の夕食会で、地元の「三大食材」と言われる伊勢海老、アワビ、松阪牛をふんだんに使った料理を楽しんだ。


会場は志摩観光ホテルのレストラン「ラ・メール・ザ・クラシック」で、政治・外交を討議するセッションの合間に振る舞われた。


外務省によると、夕食時は首脳を補佐するシェルパも同席しないため、首脳らがどんな感想を口にしたかは分からない。ただ、メニューには、アワビのポワレ、伊勢海老のソテー、松阪牛のフィレ肉と、高級食材が並び、首脳らの舌を楽しませたことは間違いない。


セッションが当初より若干長引いたのは、最高級の「おもてなし」で首脳たちの活発な議論が進んだからかもしれない。

ラ・メール クラシック (La mer 【旧店名】 ラ・メール) - 賢島/フレンチ [食べログ]

伊勢志摩サミットは27日午後、閉幕し、参加した各国の首脳らの多くは三重県志摩市の会場周辺からヘリコプターで愛知県の中部空港まで移動し、アメリカのオバマ大統領は被爆地、広島に向かうほか、それ以外は夜までに順次、日本を離れる見通しです。


27日の志摩市の天気は、朝から昼すぎにかけて雲が広がりやすいものの、その後は次第に晴れると予想されていますが、警察によりますと、天候の状況によっては、ヘリコプターが飛ぶことができず、会場から中部空港までのおよそ195キロの陸路を、首脳らが車で移動する可能性があるということです。
実際、イタリアのレンツィ首相や、ドイツのメルケル首相などが26日、来日した際、会場周辺の視界が悪かった影響で、ヘリコプターが飛べず、2時間以上かけて車で移動しました。


警察はヘリコプターを使う場合と陸路の場合のいずれも想定し、厳戒態勢で警備に当たることにしています。一方、広島は午前中は雲が広がるものの、昼すぎから晴れる見込みで、警察はオバマ大統領の広島までの移動なども含め、警備を一段と強化することにしています。

「G7伊勢志摩首脳宣言」の主な内容 | NHKニュース

G7伊勢志摩首脳宣言」では、最大のテーマとなった「世界経済」について、「世界経済の回復は続いているが成長は引き続き緩やかで、ばらつきがあり世界経済の見通しに対する下方リスクが高まってきている」と指摘したうえで、「新たな危機に陥ることを回避するため、適時にすべての政策対応を行うことにより現在の経済状況に対応するための努力を強化する」としています。
そして、持続可能で均衡ある成長の達成に貢献するための対応策をまとめた「G7伊勢志摩経済イニシアチブ」を打ち出し、「財政戦略を機動的に実施し、構造政策を果断に進めることに関し、G7が協力して取り組みを強化することの重要性に合意する」としています。
また、「3本の矢のアプローチ、すなわち相互補完的な財政・金融及び構造政策の重要な役割を再確認する」として、機動的な財政出動をはじめ金融政策、構造改革など、G7各国が状況に応じて政策を総動員して世界経済を支えていく姿勢を強調しています。

「貿易」の分野では、中国で過剰に生産された鉄鋼製品などが各国の産業に悪影響を及ぼしている問題を念頭に、「市場をわい曲し、世界規模の過剰生産能力を助長する、政府や、政府によって支援された機関による補助金などについて懸念する」と指摘しています。
そのうえで、この問題への対応策として、支援の実態を明らかにしたうえで、その排除を求めていくことなどを通じて市場機能を向上させるとしています。

テロおよび暴力的過激主義対策について、あらゆるテロを強く非難したうえで、「市民などを対象とし、過激派組織IS=イスラミックステート、アルカイダ、そのほかのテロ組織によって行われる攻撃、残虐行為、人権侵害は、平和と国際の安全並びに、全人類に共通の価値、原則に対して深刻な脅威をもたらす」と指摘しています。
そのうえで、「我々は暴力と憎悪の連鎖を断ち、暴力的過激主義の発生、まん延を防止するため、意見、文化、信仰の相違がどこに存在しようとも、平和的共存、多様性の尊重、寛容性、包摂的な対話を促進することにコミットする」としています。

海洋安全保障の分野について、海洋進出の動きを強めている中国を念頭に、「緊張を高め得る一方的な行動を自制し、自らの主張を通そうとするために力や威圧を用いないことや、紛争解決には仲裁手続きを含む平和的手段を追求すべきことの重要性を再確認する」と指摘しています。
そのうえで、「東シナ海南シナ海における状況を懸念し、紛争の平和的解決の根本的な重要性を強調する」として、中国を直接、名指しすることは避けながらも具体的な海域を明記して懸念を表明しています。

北朝鮮による核実験や弾道ミサイルの発射について、「最も強い表現で非難する」としたうえで、北朝鮮に対し今後いかなる挑発行動も行わないよう要求しています。
また国際社会に対し、北朝鮮に対する国連の安全保障理事会の制裁決議を完全に履行するよう呼びかけています。また拉致問題について、北朝鮮に直ちに対処するよう強く求めています。 

ウクライナ情勢について、「我々は外交手段によって、また国際法、特にウクライナの主権、領土の一体性および独立を尊重する法的義務の完全な尊重によってのみ解決され得るとの確信をもって連帯する」としたうえで、ロシアに対し、「クリミア半島の違法な併合に対する我々の非難を改めて表明し、併合の不承認政策および関係者に対する制裁を再確認する」としています。
さらに、去年2月の停戦合意に違反して継続的に行われている暴力に懸念を示したうえ、停戦の完全な履行に向けて、「具体的な措置をとることを要請する」としています。

焦点:サミットで経済認識一致せず、危機強調の裏に増税延期模索の声 | ロイター

今年の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)では、世界経済の将来的な下方リスクを踏まえ、柔軟な財政政策や構造改革を進めるとの首脳宣言採択にこぎつけた。ただ、他の参加国からは、議長国・日本が提示した「世界経済が直面する危機」との認識に対し、異論も表明され、その溝は埋めきれなかった印象だ。日本の議事進行の裏には、消費増税延期の思惑があったのではないかとの疑念もくすぶっている。


<危機共有で増税延期>


安倍晋三首相は27日午後、閉幕に当たって記者会見し、主要7カ国(G7)が世界経済について「強い危機感を共有した」と表明した。冒頭発言では「リーマン・ショック」との言葉を繰り返し使ったうえで「最も懸念されることは世界経済の収縮」と強調し、世界経済がはらむリスクについて力説した。


しかし、首脳宣言では「新たな危機に陥ることを回避する」との認識にとどまり、現在は危機的状況ではないとの見方で一致。オランド仏大統領も、サミット終了後の記者会見で「現在は経済危機ではない」と明言した。


日本との温度差が鮮明になり、最大のテーマだったはずの世界経済で、G7の結束が揺らいだ格好だ。


経済の認識をめぐる差は、安倍首相が26日の討議で各国首脳に提示した資料に端を発する。


資料は、コモディティ価格の下落幅がリーマン・ショック級などと指摘したが、ある首脳からは「クライシスとまで言うのはいかがなものか」との異論も浮上。首脳の補佐役を務めるシェルパ間での協議に決着が持ち越された経緯がある。


あるG7外交筋は、匿名でロイターの取材に応じ、安倍首相がことさら経済の弱さを指摘するのは、消費増税を延期したい思惑があるからだと指摘した。危機感を世界で共有することで、安倍政権が増税延期の大義を得ようとしているのではないかとの見方だ。


もっとも、5月のロイター企業調査で、約8割の企業が来年までにデフレに逆戻りするとの懸念を示しており、先行きの不透明感は色濃い。与党の一部からも「デフレ脱却を確実にするなら延期判断もやむを得ない」(若手議員)と、理解を示す声も出ている。


複数の関係筋によると、安倍首相は増税延期の方針をすでに固めているが、政府内には「国際会議の場を消費増税の判断材料に使うのは問題。G7諸国から疑問視されかねない」との見方も浮上した。


<「機動的」か「柔軟」か>


焦点だった財政出動でも、日本の思惑は外れた。日本は今回のサミットで、需要喚起に向けた財政拡大路線でG7が一致する姿を描いていたが、財政政策の重要性を共有するにとどまり、どう政策を実施するかは「国別の状況を考慮する」と、各国に委ねる方向でまとまった。


また、首脳宣言には「財政戦略を機動的に実施」との文言が盛り込まれたものの、ある政府関係者は「原文の『フレキシブル』を『機動的』と訳すことには違和感がある。『柔軟な』とするのが一般的では」と首をかしげる。「機動的」との語感が、政府支出を積極的に増やすイメージを想起させるとの指摘だ。


その政府関係者は「G7の中でも著しく成長率の低い日本から、財政出動を呼びかけられたことに疑問を感じた国も多いだろう」と振り返った。

オバマ大統領は、伊勢志摩サミットに出席するため25日に現地入りし、日米首脳会談を行ったほか、26日と27日の2日間、G7各国の首脳とのセッションや、東南アジアなど7か国の首脳らを招待した拡大会合に出席し、サミットの日程を終えました。
そして、被爆地、広島を訪問するため、27日午後1時半すぎにサミット会場を出発し、午後1時50分ごろ、サミット会場近くのヘリポートを出発しました。
そして午後2時半すぎ、大統領専用機「エアフォース・ワン」で愛知県の中部空港を出発しました。
広島でオバマ大統領は、安倍総理大臣と共に平和公園を訪れ、広島と長崎の両市長や被爆者たちが見守るなか、原爆慰霊碑に献花し、所感を述べることにしています。
アメリカの現職の大統領が広島を訪問するのは初めてで、「核兵器のない世界」を掲げるオバマ大統領が被爆地、広島でどのようなメッセージを発するのか、内容が注目されています。

オバマ大統領は午後3時半ごろ、大統領専用機「エアフォース・ワン」で、山口県にあるアメリカ軍岩国基地に到着しました。
このあと、オバマ大統領は基地の中の施設で、日本で任務に就くアメリカ軍の兵士やその家族、さらに自衛隊員らを前に演説しました。
この中で、オバマ大統領は「私はこれから広島を訪れる。第二次世界大戦で命を落としたすべての人を追悼する機会になる」と述べました。
そのうえで、「この訪問は、最も痛ましい断絶でも乗り越えられることを示していて、かつての敵どうしが、パートナーになれるだけでなく、親友にもなり、最も近しい同盟国にもなりうることを証明するものだ」と述べ、広島訪問の意義を強調しました。
そして、会場に集まったアメリカ軍の兵士や自衛隊員に対して「皆さんのここでの任務は、日本とアメリカが共有する自由、民主主義、人権、法の支配といった価値観に根づくものだ。その結果、日米の同盟は、両国にとって欠かせないだけでなく、世界に安定と繁栄をもたらす基盤にもなっている」と述べ、激励しました。

伊勢志摩サミットを終えたオバマ大統領は午後5時ごろ、広島市ヘリポートにヘリコプターで到着し、車に乗り換えて平和公園に向かいました。
そして、午後5時25分ごろ、平和公園に到着し、安倍総理大臣の出迎えを受けて原爆資料館に入りました。
オバマ大統領は被爆者の遺品などを目にしているものとみられます。
このあと、オバマ大統領は広島と長崎の両市長や被爆者たちが見守るなか、原爆慰霊碑に献花し、所感を述べることにしています。
原爆投下から71年、現職のアメリカ大統領が広島を訪問するのは初めてのことです。
オバマ大統領は、被爆地・広島で犠牲者を追悼し、みすからが掲げる「核兵器のない世界」に向けたメッセージを発信することにしています。

オバマ米大統領広島演説<全文>:朝日新聞デジタル

オバマ大統領の広島訪問 所感の全文 | NHKニュース