イラク政府軍は8日、過激派組織「イスラム国(IS)]の支配下にある中部ファルージャで攻勢を強め、市街地まで部隊を進めたと発表した。今後、中心部への進撃を目指す。
イラクのアバディ首相は先月、ファルージャ奪還作戦の開始を発表した。政府軍は、イランとつながりのあるイスラム教シーア派民兵や米空爆による支援を受けている。
国連は8日、ファルージャ市内に残っているとみられる民間人の数を最大9万人と発表。これまでの推計からほぼ倍増した。
一方シリアでは、米国が支援するクルド人民兵とアラブ系の「シリア民主軍(SDF)」の関連組織が、北部マンビジュに進攻する準備ができていると明らかにした。マンビジュ奪還作戦は約1週間前に開始。同市付近のシリアとトルコの国境は、ISにとって武器や戦闘員の主要な供給ルートとなっている。
関連組織のスポークスマンはロイターに対し、ISの戦闘員がマンビジュで住宅に爆弾を仕掛けて同市から撤退したと述べた。SDFはマンビジュ郊外まで前進したが、民間人への被害を避けるため市内に進入しておらず、慎重に行動しているという。
また、シリア人権監視団によると、マンビジュの西にある国境地域のマレア近くでは8日、ISの戦闘員が反政府勢力の攻撃を受けて撤退した。
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— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2016年6月9日