11月に行われるアメリカ大統領選挙に向けて党の指名獲得を確実にした民主党のクリントン前国務長官と共和党のトランプ氏が首都ワシントンを訪れ、互いを批判し合いました。
アメリカ大統領選挙に向けて民主党の指名獲得を確実にしたクリントン前国務長官は10日、首都ワシントンで開かれた女性団体の集会に参加しました。この中で、クリントン氏は「トランプ氏の『アメリカを再び偉大な国にしよう』という発言は『アメリカを後退させよう』と言うことと同じだ。機会や尊厳が与えられず、人工妊娠中絶が違法で、女性の生き方が制限されるような時代になる。私たちはトランプ氏に時計の針を巻き戻させてはならない」と述べて、トランプ氏は大統領にふさわしくないと批判しました。
一方、共和党のトランプ氏もワシントンで開かれた保守系の政治集会に参加し、「クリントン氏はみずからのメール問題を巡って国家の安全保障を危機にさらした。捜査されている人物に対しアメリカの大統領が支持を表明したのは初めてだろう」と述べ、クリントン氏やクリントン氏の支持を表明したオバマ大統領を批判しました。
トランプ氏は来週13日に東部ニューハンプシャー州でクリントン氏を大々的に批判する演説を行うと表明しています。これに対して、クリントン氏は激戦州のひとつ中西部オハイオ州で集会を開く予定で、11月の本選挙に向けた選挙戦を始めることにしています。
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