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トヨタ社長「失敗恐れず挑戦続け、未知の領域切り拓く」=株主総会 | ロイター

トヨタ自動車(7203.T)は15日、愛知県豊田市の本社で株主総会を開いた。豊田章男社長は、トヨタが「持続的成長に向けた多くのチャレンジ」の真っただ中にあり、自らも含めて役員や従業員が「失敗を恐れずバッターボックスに立つ」ことが大事だと強調。世界販売1000万台という未知の領域は「自分たちで切り拓いていく道。株主の皆様とともに歩んでいく道」として、株主に経営方針への理解と支援を求めた。


総会では、熊本地震の発生を受けて震災対策に関する株主質問が出たが、牟田弘文専務役員が「まずは人命第一で、設備が壊れず動かず、物が落ちてこないようにするなどの減災対応を進めている」などと説明。また、他社で燃費偽装問題が起きているなか、株主からトヨタ車の燃費をもっと良くするための設計改善を提案する声もあった。


タカタ(7312.T)製エアバッグ部品による大規模リコール(回収・無償修理)への対応についても質問が飛んだ。佐藤和弘常務役員は交換部品が「まだ十分にお客様のお手元に届いているという状況ではない。大変ご迷惑をおかけしている」と述べ、「一刻も早くお届けする努力をしていきたい」と語った。


豊田社長は「持続的成長に向けた多くのチャレンジ」として新設計手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」やメキシコ新工場、人工知能(AI)の研究開発会社「トヨタ・リサーチ・インスティテュート」などを挙げ、足を踏み入れた1000万台という未知の領域には「多くの困難が待ち受けると思うが、勇気を持って困難に立ち向かい、バッターボックスに立ち続けたい」などと締めくくった。


総会では、2016年3月期決算が3年連続で過去最高益を更新し、年間配当を過去最高の1株当たり210円とすることが報告された。取締役11人の選任や役員賞与総額11億0558万円の支給などの3議案が承認された。出席株主数は5148人と過去最高で、所要時間は1時間53分だった。