第71期本因坊戦第5局は、177手まで黒番:井山裕太本因坊の中押し勝ちとなりました。この結果対戦成績が井山本因坊の4勝1敗で本因坊位防衛。また5連覇となり、永世本因坊(二十六世)の資格を得ました。 #本因坊戦 pic.twitter.com/qthoGkredq
— 日本棋院関西総本部 (@osakaigo) 2016年6月30日
井山裕太さんはことし4月、26歳で囲碁の七大タイトルすべてを独占し、前人未踏の七冠を達成しました。井山さんは、七冠達成後初めての防衛戦となる「本因坊戦」の七番勝負に臨み、ここまで挑戦者の高尾紳路九段を相手に3勝1敗とリードして、防衛まであと1勝としていました。
29日から福島市で行われていた第5局は、両者譲らぬ攻防となりましたが、終盤、井山さんが優勢に進め、30日午後7時26分、高尾さんが投了し、177手までで黒番の井山さんが中押し勝ちしました。井山さんは七冠を維持するとともに、囲碁では最も伝統のある本因坊戦で5連覇を達成し、自身にとって初の名誉称号となる「永世本因坊」の資格を獲得しました。「永世本因坊」は世襲から実力制に移って以降5人目で、井山さんは「二十六世本因坊」となります。
対局のあと、井山さんは「1局目はチャンスらしいチャンスもない負け方で、力不足を感じたが、それ以降の対局は自分の力を出せました。『永世本因坊』がかかる対局はなかなかあるチャンスではなく、応援してくださった皆さんに報告できるので、よかったと思います」と話していました。