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井山裕太さんはことし4月、26歳で囲碁の七大タイトルすべてを独占し、前人未踏の七冠を達成しました。井山さんは、七冠達成後初めての防衛戦となる「本因坊戦」の七番勝負に臨み、ここまで挑戦者の高尾紳路九段を相手に3勝1敗とリードして、防衛まであと1勝としていました。


29日から福島市で行われていた第5局は、両者譲らぬ攻防となりましたが、終盤、井山さんが優勢に進め、30日午後7時26分、高尾さんが投了し、177手までで黒番の井山さんが中押し勝ちしました。井山さんは七冠を維持するとともに、囲碁では最も伝統のある本因坊戦で5連覇を達成し、自身にとって初の名誉称号となる「永世本因坊」の資格を獲得しました。「永世本因坊」は世襲から実力制に移って以降5人目で、井山さんは「二十六世本因坊」となります。


対局のあと、井山さんは「1局目はチャンスらしいチャンスもない負け方で、力不足を感じたが、それ以降の対局は自分の力を出せました。『永世本因坊』がかかる対局はなかなかあるチャンスではなく、応援してくださった皆さんに報告できるので、よかったと思います」と話していました。