今月14日に告示される東京都知事選挙を巡って、自民党東京都連は、政治資金などの問題を指摘される事態を避けるためには、政治家の擁立は望ましくないとして、桜井俊前総務事務次官に立候補を要請していました。しかし、桜井氏は、「家族に迷惑をかけたくない」などとして固辞したことから、東京都連は、桜井氏の擁立を断念しました。これを受け、東京都連では、岩手県知事を務めた経験のある、増田寛也元総務大臣を擁立する案が浮上していて、すでに立候補を表明している小池百合子元防衛大臣も含めて、調整を急ぐことにしています。
一方、民進党、共産党、社民党、生活の党の野党4党を支援する市民グループが、1日国会内で集会を開き、参議院選挙での野党共闘の流れで都知事選挙に臨むべきだとして、4党に対し、統一候補の擁立を求めていくことをアピールしました。民進党の岡田代表は、日本外国特派員協会で記者会見し、「わが党としては候補者を擁立して、与党と相乗りすることはない」と述べ、4党で連携できる候補者の擁立を目指し、調整を進める考えを重ねて示しました。