独誌シュピーゲルは26日、ドイツ財務省の内部文書を基に、同省当局者が欧州中央銀行(ECB)の資産買い入れ策による国債市場への影響について批判的な見解を示していると報じた。
報道によると、内部文書は「ECBの資産買い入れ策によって、独連邦債の供給が一段とひっ迫している」との見方を示し、「その結果、利回りにさらなる押し下げ圧力が働いている」とした。
また独財務省は、ECBの資産買い入れが他のユーロ圏国債に与える影響についても懸念しているという。
例えば、高債務国のイタリアの国債利回りはECBの資産買い入れを背景に、米国債の利回り水準を下回っており、「欧州の重要なベンチマークである独仏の国債利回りに近づいている」と指摘したとしている。
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