G20 中国 習主席「豊かな成果を挙げた」 | NHKニュース
G20サミットが閉幕したあと、議長国を務めた中国の習近平国家主席は、日本時間の5日午後7時半すぎから記者発表を行いました。この中で、習主席は「サミットは円満に閉幕した。われわれは、政策協調の強化やより効率の高い世界経済、力強い貿易と投資などの議題について深く議論して幅広い共通認識に達した。G20の進むべき方向性が明確になった」と述べました。
そのうえで、「杭州でのサミットは世界経済の成長と、G20の変化という重要なタイミングに開催され、世界経済の回復力が乏しく、各種のリスクや不確実性が突出するなかで、国際社会の幅広い注目と高い期待を集めた。各国の努力で、豊かな成果を挙げ、予期したとおりの目標を達成することできた」と強調しました。
また、習主席は「G20は、G20だけではなく世界にも属している。われわれの目標は公平でバランスのとれた成長と発展によってすべての国の人々に恩恵が及ぶようにすることだ」と述べたうえで、途上国の意見を国際社会により反映させることを念頭に、国際的な金融機関における新興国と途上国の発言権と高めていくことでも同意したと指摘しました。
さらに、サミット直前に中国とアメリカが批准を決めた地球温暖化の国際的な枠組み「パリ協定」についても、「われわれは協定の役割を発揮させるよう速やかな発効を推し進める」と強調しました。習主席の発言は、議長国としてサミットでの存在感をアピールする狙いがあると見られます。