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シリア 停戦続くも 支援物資の搬入進まず | NHKニュース

イギリスを拠点に内戦の情報を収集している「シリア人権監視団」によりますと、12日に発効したアサド政権と反政府勢力の停戦は、今もおおむね守られているということです。
一方、食料不足など、危機的な状況が続く北部のアレッポへの支援物資の搬入をめぐっては、国連などのトラック40台がトルコとの国境付近から先に進めない状態が続いています。
その理由について、国連は、政権側による通行の許可が出ていないことや、反政府勢力がアレッポにつながる幹線道路からの撤収に応じていないことを挙げています。一方、人権監視団によりますと、政権側はこの幹線道路からの撤収を始めたということです。
内戦の調停に当たっている国連のデミストラ特使は15日、記者会見で、「戦闘が収まっているこの時間をむだにはできない」と述べ、支援物資を届けるため双方に迅速な対応を促すとともに、それぞれに影響力を持つアメリカとロシアの役割にも期待を示しました。

アメリカ国防総省のクック報道官は15日の会見で、シリアでの停戦合意について、戦闘は大幅に減っているとする一方、「現時点では、特に、人道支援物資の搬入など合意内容がすべて満たされているとは言えない。シリアの政権には支援を届かせるようにする義務がある」と述べて、合意の重要な目標である支援物資の搬入が実施されていないという認識を示しました。
そのうえで、「われわれとしてはロシアが政権に対し影響力を行使しているかも注視している」と述べて、ロシアに対し、アサド政権への働きかけを強めるよう求めました。
停戦などの合意内容が守られた場合にアメリカとロシアの間で調整に入るとしている対テロ作戦での軍事協力については、「一定の期間、戦闘の停止が維持されるなどの条件が満たされなければならないが、われわれはまだそれを見ておらず、調整がいつ始まるかはわからない」と述べ、引き続きロシアとアサド政権の動向を注視する姿勢を示しました。