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インドがフランス製の最新戦闘機36機購入へ | NHKニュース

これはインドのパリカル国防相が23日、首都ニューデリーを訪れたフランスのルドリアン国防相と会談し、合意したものです。それによりますと、インドはフランス製の最新型のラファール戦闘機36機を日本円にしておよそ8800億円で購入するとしています。


インド政府は当初、アメリカのF16やロシアのミグ35などの戦闘機も候補として検討してきましたが、より安い価格で早期に配備できることなどから、ラファール戦闘機に絞り、交渉を進めてきました。


インドは去年、アメリカ製の輸送機やフランス製の潜水艦を新たに導入したほか、2018年には初めての国産の空母の運用開始を目指すなど、軍備の近代化を進めています。背景には、中国がインド洋のシーレーン海上交通路の要衝に位置するスリランカに潜水艦を寄港させたり、パキスタンで港湾の管理権を獲得したりするなど、南アジアでも影響力を拡大させていることがあると指摘されています。インドとしては、最新の戦闘機や艦艇を配備し軍事力の増強を急ぐことで、中国をけん制する狙いもあると見られます。


インドがフランス製の戦闘機の購入を決めたことについて、フランスのオランド大統領は23日、声明を発表し、「フランスの軍事技術の高さと航空産業の競争力を証明した」として歓迎しました。そのうえで、「この合意によって、半世紀以上にわたる協力関係がさらに続くことになる」と述べ、今後のインドとの関係に期待を示しました。