出光興産と昭和シェル石油 統合時期の延期発表 | NHKニュース
石油元売り大手の出光興産と昭和シェル石油は来年4月の経営統合を目指していますが、出光の名誉会長を務める出光昭介氏をはじめとする創業家がこの統合計画に反対し、経営陣との対立が続いています。
発表によりますと、両社は来年4月としていた経営統合の時期を延期するということです。その理由について、「現時点で一部の関係者との協議が進まないため経営統合を建設的に進める環境がいまだ十分に整っていない」として、統合できないよう対抗措置をとっている創業家から理解を得られていないためと説明しています。
両社とも統合する方針に変わりはありませんが、出光の創業家を説得することを最優先にするため、統合時期をいつまで延期するか期限については設けないことにしています。両社は午後5時すぎから記者会見して延期した理由や今後の計画などについて説明しています。
出光の経営陣は創業家の説得を時間をかけて続ける構えですが、創業家側は経営陣との協議を持つことにも消極的な構えで、今後、経営統合が実現するかどうかは不透明な情勢です。