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シリアのアサド政権は反政府勢力が最大の拠点としてきたアレッポのほぼ全域を制圧し、反政府勢力側は市内に残る市民を避難させ、戦闘員も撤退させることで政権を支援するロシア政府と合意しました。
内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、現地にとどまっていた数万人のうち、これまでに8000人以上がアレッポの外へ出たということです。
こうした状況について、ロシアのプーチン大統領は16日、安倍総理大臣との共同記者会見で、ロシア側の質問に答える形で「合意は着実に履行され、政府軍の軍事行動は成功している」と述べ、政権側が圧倒的に優位な状況に立っているという認識を示しました。そのうえで、「次の段階はシリア全体での停戦を実現することだ」と述べ、これまで反政府勢力を支援してきたトルコなどと協力して、中央アジアカザフスタンで内戦の終結に向けた新たな和平協議を行うことを模索していると明らかにしました。
ロシアは今月27日にモスクワでトルコとイランとの外相会議を開いてシリア問題を協議するとしており、ロシアが主導して、アサド政権側に有利な形で停戦に持ち込もうという思惑がうかがえます。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161215#1481798697


シリアの反政府勢力は、最大の拠点としてきたアレッポのほぼ全域をアサド政権に制圧されたため、市内に残る市民を避難させ戦闘員も撤退することで、政権を支援するロシア政府と合意しました。
内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、避難と撤退は15日から始まり、市内にとどまっていた数万人のうち8000人以上がアレッポを出ましたが、16日になってアサド政権は突然、人の移動を中断させました。これについて、シリアの国営通信は、反政府勢力側が合意に反して武器を持ち出そうとしたためだと伝えています。
一方、人権監視団は、政権側が移動再開の条件として、反政府勢力が包囲している別の村から政権派の住民を避難させるよう要求したと指摘しています。
多くの犠牲者を出した戦闘の末にようやく実現した合意でしたが、突然の中断によって、すべての市民が無事に避難できるかどうか危ぶまれています。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161216#1481885594