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去年8月、天皇陛下がビデオメッセージで退位の意向がにじむお気持ちを表明されてから、8日で半年になります。これに合わせて、長年、天皇皇后両陛下に仕えた元侍従長の渡辺允さんがNHKのインタビューに応じ、天皇陛下のお言葉を振り返って「皇室が国民一人一人と心を通わす関係が常に続いていくよう問題提起をされた」と述べました。

天皇陛下は、7年前には「参与」らに退位の意向を表されていましたが、渡辺さんは、当時、天皇陛下の意向を初めて耳にした時のことを回想し、「正直に言えば、俗な言葉ですけど、ピンとこなかったというか、えっ、て。そのことを自分であとで考えて、初めてこういうことなのかと思った感じです。まさに明治以降なかったことで、そういうことがあるかもしれないと考えたこともなかった」と話しました。


また、天皇陛下が意向を示されて以降、再考を促してもお気持ちの変わる余地はなかったとして、「何を申し上げても全く変わらなかった。お怒りになられたわけでもない。悲しまれたわけでもない。たんたんと、ただいつまでたってもそのとおりという感じだった」と振り返りました。


そして、「天皇陛下は、1つのことを言い出すまでにじっくり考え、いったん言い出されたら簡単には変更されない」と話し、民間出身の皇后さまとの結婚や葬儀の在り方の見直しも挙げたうえで、「今度は仕事を途中で退くという非常に大きな事だ。天皇陛下の人生にとって大事な3つのことについて、それぞれ自分で言い出して、それを貫徹されている」と述べました。