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短期合格者は完璧な論文答案を求めない。なぜなら穴埋めだから。【司法試験・予備試験の論文対策】

94条2項の「第三者」の例でいえば、


「AはBと「通謀」して本件契約を仮装しており、AB間の売買契約は通謀虚偽表示に該当し、94条1項により無効であるのが原則である。もっとも、CはAB間の契約が通謀虚偽表示であることを知らなかった、つまり、「善意」であるから、例外的に94条2項の「第三者」として保護されないかが問題となる。
94条2項の趣旨は虚偽の外観を信じたものを保護する権利外観法理にある。
そうだとすれば、同条項にいう「第三者」とは、「当事者またはその包括承継人を除き、虚偽表示に基づく法律関係を前提として新たに独立した法律上の利害関係を有するに至ったもの」をいうと考える。本件では、Cは、・・・・なので、上記に該当し94条2項の「第三者」といえる。」


といった形の解答になります。

ところで、少し話は飛びますが、受験生がこぞって、「短期合格者」の話や答案を話題にするのはなぜでしょうか。


勘違いしないでいただきたいのは、短期合格者は「トップ合格者」とは必ずしも一致しない、ということです。


短期合格者に共通するのは、少ない知識で合格したということにつきます。

なので、「短期合格者の答案」は完璧な答案とは違います。


でも、「短期合格者の答案」は、「知識をうまく活用した答案」です。


これを、予備校では「実践的な答案」と呼んだり「現実解」と呼んだりします。



先般、司法試験問題の漏えいが発覚した経緯は、「完璧すぎる答案」だったからです。


逆に言えば、司法試験は、「完璧な答案」が書ける試験ではないということです。

他に書くべき知識を持ち合わせていないのですから、持っている知識を総動員して、


それなりに


・論理性
・説得性
・一貫性


のある答案を書いているのが短期合格者の答案です。


最初に書いたように、論理的に一貫し、説得的な書面を書ける資質があれば、知識の量が多少少なくても受かる、のが司法試験です。実務家登用試験であり、学者の採用試験ではないのですから。

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