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沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に向けて、沖縄防衛局は、ことし2月、海上の埋め立て工事に着手し、これまでに濁った海水が広がるのを防ぐ膜の設置が完了しました。
そして25日、埋め立て予定地の周りを取り囲む護岸の建設に着手しました。


現場では午前9時20分ごろ、陸上に設置されたクレーンを使ってネットに入った石材が海に沈められました。護岸は石材やブロックを海に沈めるなどして造られるということで、沖縄防衛局は、その後、内側に土砂を投入して埋め立てる計画です。


護岸の建設により、海上の埋め立てに向けた工事が本格化し、原状回復が難しくなるとされています。


移設計画の阻止を掲げる沖縄県の翁長知事は、沖縄防衛局が海底の岩礁を壊すための許可を得ていないとして、工事の差し止めを求める裁判を起こすことを検討する考えを示していて、工事の本格化に対し、反発がさらに強まると見られます。