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北朝鮮国営の朝鮮中央通信によりますと、北朝鮮外務省でアメリカを担当するハン・ソンリョル次官は、30日ピョンヤンで、ロシアのマツェゴラ大使と会談し、朝鮮半島情勢について意見を交わしました。


この中で、ハン次官は、30日に終了したアメリカ軍と韓国軍の合同軍事演習に言及し、「アメリカの核戦争の威嚇から国の自主権と生存権を守るために、引き続き核抑止力を強化する」と述べました。


これに対して、ロシア側は、北朝鮮側の立場に理解を示したうえで、「情勢が1日も早く緩和することを望む」として、両国の協力を進める考えで一致したとしています。


北朝鮮の核問題をめぐっては、先月28日に開かれた国連安全保障理事会の閣僚級会合で、ロシアのガチロフ外務次官が核・ミサイル開発をやめるよう北朝鮮に求めたうえで、北朝鮮が核開発を放棄しないのはアメリカが軍事的な圧力を強めているためだと主張したばかりです。


また、北朝鮮とロシアの間では、貨客船マンギョンボン(万景峰)号を使った定期航路が近く開設される見通しとなるなど、経済的な結びつきが維持されており、北朝鮮としては、みずからの核・ミサイル開発をめぐってアメリカと中国が連携する動きをけん制する狙いがあると見られます。


アメリカのトランプ大統領は先月30日、シンガポールのリー・シェンロン首相に続き、タイのプラユット暫定首相とそれぞれ電話で会談しました。ホワイトハウスによりますと、この中でトランプ大統領は貿易や安全保障上の協力関係を確認し、ホワイトハウスを訪問するよう両首脳を招待したということです。


これに先立って、ホワイトハウスのプリーバス大統領首席補佐官は、アメリカABCテレビの番組で北朝鮮による核やICBM大陸間弾道ミサイルの開発について、「われわれが東南アジアの友好国と協力する必要がある次元の異なる問題だ」と指摘し、トランプ大統領シンガポールやタイの首脳と対応を協議するという見通しを示していました。


このため、両国首脳との電話会談でトランプ大統領北朝鮮の核・ミサイル問題について協議し、東南アジア諸国とも緊密に連携して対応していきたいという考えを伝えたものと見られます。