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アメリカのトランプ大統領は、韓国政府を通じて伝えられた、北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長からの首脳会談の提案に応じ、5月までに会談を行う意向を示しています。


これについて、アフリカのナイジェリアを訪れていたティラーソン国務長官は12日、記者会見で、「開催場所や議題を固めるためにはいくつかのステップを踏む必要がある。まだなにも決まっておらず、双方が静かに話し合うことが非常に重要だと思う」と述べ、会談を実現させるには、北朝鮮との間で何らかの事前の協議が必要になるとの考えを示しました。


また、ティラーソン長官は、「北朝鮮からはなにも聞いていないので、彼らからじかに話を聞くことを期待している」と述べ、韓国政府を通じて会談を提案してきた北朝鮮側にアメリカへ直接、メッセージを伝えてくるよう促し、それも踏まえた上で対応を検討したいとの意向を示しました。


国務省高官によりますと、ティラーソン長官のナイジェリア訪問は当初、13日までの予定でしたが、北朝鮮情勢などへの対応を急ぐとして、予定を切り上げ12日、帰国の途につきました。


これは、アメリカのティラーソン国務長官が12日、アフリカ歴訪から帰国する途中、政府専用機内でアメリカの一部メディアの取材に対して述べたものです。


この中でティラーソン長官は、先週トランプ大統領北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談に、ことし5月までに応じる意向を示したことを受けて、アメリカ政府の内部で連日、準備作業が続いていると説明しました。


史上初となる米朝首脳会談の開催場所について問われると、個人的な意見だと断ったうえで「中立な所を探すべきだと思う」と述べ、アメリカの首都ワシントンや北朝鮮の首都ピョンヤンではなく、双方にとって中立性が保たれる場所がふさわしいという考えを示しました。


米朝首脳会談の開催場所をめぐっては、ホワイトハウスのシャー副報道官も11日、ABCテレビの番組で、調整中だとしながらもピョンヤンで開かれる可能性は低いという認識を示しています。


一方、ティラーソン長官は米朝首脳会談の実現に向けて、同盟国の日本と韓国のほか、中国やロシアとも連携しながら調整を進めていく方針を強調しました。


ホワイトハウスのサンダース報道官は、12日の記者会見で、北朝鮮側から会談が提案されたことについて「北朝鮮に最大限の圧力をかけるというわれわれの取り組みが効果を生んでいる」と述べ、トランプ政権の成果だとアピールしました。


そのうえで「北朝鮮がいくつかの約束を表明したことでわれわれは提案を受け入れた。北朝鮮が約束を果たせば首脳会談は予定通り行われる」と述べ、北朝鮮が先に表明した核実験やミサイル発射実験の停止などの約束を順守することが重要だと強調しました。


北朝鮮が表明した約束をめぐっては、CIA=中央情報局のポンペイオ長官も11日のテレビ番組で、核実験とミサイル発射実験の停止に加え、非核化への関与と米韓合同軍事演習の容認という大きな譲歩があったと評価しています。


ホワイトハウスの当局者は、「これらの約束が守られなければ首脳会談が行われない可能性もある」と警告していて、首脳会談の実現に向けては北朝鮮側の対応が注目されます。


アメリカのトランプ大統領は先週、北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長と会談した韓国政府の高官とホワイトハウスで面会し、キム委員長からの提案に応じて史上初となる米朝首脳会談をことし5月までに行う意向を示しました。


これを受けて、トランプ政権で安全保障を担当するマクマスター大統領補佐官アメリカ政府の今後の対北朝鮮政策を説明するため、12日、ニューヨークにあるアメリカの国連代表部に、国連安保理のメンバー国のほか日本と韓国の国連大使を集めて会合を開きました。


会合は非公開でおよそ1時間半にわたって行われ、終了後、マクマスター補佐官はヘイリー国連大使とともに記者団の前に現れて、北朝鮮の完全な非核化を外交的手段によって追求する考えを強調しました。
そのうえでマクマスター補佐官は「北朝鮮が約束を守り、非核化に向けた確かな進展があるまでは最大限の圧力をかけ続ける決意だ」と述べ、北朝鮮に対する安保理の制裁決議を着実に履行することで圧力を維持しながら非核化を目指す、というアメリカ政府の方針への協力を関係国に求めたことを明らかにしました。