IS シリア東部拠点でも劣勢に #nhk_news https://t.co/8LrPBDXD6j
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年9月5日
シリア国営テレビによりますと、アサド政権の軍は、5日、イラク国境に近い東部のデリゾール近郊で過激派組織ISの包囲網を突破し、内側にいた部隊と合流したということです。
デリゾールは、アサド政権と反政府勢力が衝突を繰り返している間にISが勢力を伸ばし、およそ3年にわたる包囲の間、食糧や医薬品などは上空からの補給に頼らざるをえない状況が続いていました。
反政府活動家がデリゾール市内にいる住民や協力者の話としてNHKに明らかにしたところによりますと、アサド政権の軍は、ロシア軍の空爆支援を受けながら地元の部族などとともに市内に向かっているものの、ISの激しい抵抗が続いているということで、9万人以上いると見られる住民たちが戦闘に巻き込まれるおそれは依然として残ったままです。
シリアでは、ISが「首都」と位置づけるラッカで、アメリカ主導の有志連合の支援を受けるクルド人勢力主体の部隊が旧市街を制圧するなど攻勢を強めています。
デリゾールの周辺はラッカの制圧作戦を前に多くのISの幹部が流入したと見られる重要な軍事拠点ですが、ISは、分断されたまま多くの勢力と同時に戦わざるをえない状況に追い込まれ、劣勢がより鮮明になりつつあります。