https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


ロシアを訪れた中国の習近平国家主席プーチン大統領は、4日、モスクワで会談し、朝鮮半島問題に関する共同声明を発表しました。


声明で、両国は、北朝鮮弾道ミサイルを発射したことについて、重大な懸念を表明するとともに、国連安全保障理事会の決議に違反するものであり受け入れられないと非難しました。


その一方で、両国は、北朝鮮が核・ミサイル開発を凍結するのと引き換えにアメリカと韓国が大規模な合同軍事演習を停止することで、朝鮮半島の非核化を目指すことを関係国に提案するとしています。


さらに、声明では、「北朝鮮が抱える合理的な懸念は尊重されるべきであり、ほかの国々は相応の努力をして相互に信頼する雰囲気をつくり出すべきだ」として、各国に冷静な対応を呼びかけています。


アメリカのトランプ政権は、北朝鮮に圧力を強め、中国にも北朝鮮への圧力を迫っていますが、両首脳は、今週ドイツで開かれるG20サミットを前に、それとは一線を画す姿勢を明確にした形です。


北朝鮮ICBM大陸間弾道ミサイルの初めての発射実験に成功したと発表したことについて、アメリカのティラーソン国務長官は、声明を発表し、「北朝鮮ICBMの発射を強く非難する」として、ICBMが発射されたという認識を示しました。


また、アメリカ政府の当局者は4日、NHKの取材に対し、このミサイルが2段式のICBMだった可能性があるという見方を明らかにしました。


アメリカ太平洋軍北朝鮮が4日に発射した弾道ミサイル1発について当初、初期段階の分析結果として中距離弾道ミサイルの可能性があるという見方を示していました。


北朝鮮の5日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」はICBM大陸間弾道ミサイル「火星14型」の初めての発射実験に成功したという4日の発表について、1面から5面にかけて写真とともに大きく伝えています。


この中で、弾頭の大気圏への再突入について「数千度の高温など過酷な条件下でも、弾頭の内部温度は安定して維持された。弾頭の制御装置は正常に作動していかなる破損もなかった」として、再突入技術を証明したと主張しました。


そして、今回のミサイルは「新たに開発した大型の核弾頭の装着が可能だ」としたうえで、「1段目の大出力エンジンと、新型の2段目エンジンの特性を確認した」と伝え、2段式だったとしています。


また、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長がアメリカの独立記念日に合わせて発射したことに言及し、「アメリカはわれわれからの贈り物を不快に思うだろうが、今後も大小の贈り物を頻繁に贈ろう」と述べたということです。


さらにキム委員長は「アメリカの敵視政策と核の脅威が終わらない限り、いかなる場合でも、核と弾道ミサイルは協議のテーブルにのせない」として、核・ミサイル開発の放棄には応じない考えを強調したと伝えています。