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トルコでは去年7月、軍の一部がクーデターを試み、一晩で鎮圧されて失敗に終わりましたが、反乱軍に抵抗した市民など250人が犠牲になりました。


クーデター未遂から1年となる15日、犠牲者を追悼する行事が各地で行われ、このうち最大都市イスタンブールでは、当時反乱軍が占拠した橋に大勢の市民が集まり、行進しました。


また、反乱軍の空爆を受けた首都アンカラの議会の前では16日未明、エルドアン大統領が演説を行い、クーデターの企てについて「国家と文明を壊そうとした裏切り行為だ」と非難したうえで、「再び起こっても成功はさせない。国民を分断させることは許さない」と述べ、国民に団結を呼びかけました。


エルドアン政権は、軍や政財界に強い影響力を持っていたイスラム組織ギュレン教団がクーデターを企てたと断定したうえで、軍人をはじめ、政権に批判的なメディアや野党の関係者など14万人以上をこれまでに逮捕したり一時拘束したりしています。


これに対して野党などからは、クーデター未遂への対応を口実に強権的な姿勢を強めていると批判が高まっていて、エルドアン大統領としては国民に団結を呼びかけることで、政権への批判の広がりを抑えたい狙いもあるものと見られます。