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西アフリカのニジェールで26日、兵士らがバズム大統領を追放したと国営テレビを通じて明らかにした。これより先、兵士らは大統領官邸を封鎖し、バズム氏を官邸内に閉じ込める事態となっていた。

9人の将校に囲まれたアマドウ・アブドラマン大佐が声明を読み上げ、「治安悪化と悪政のため(現在の)政権に終止符を打つ」ことを国防軍と治安部隊が決定したと述べた。

国境は閉鎖され、全土に外出禁止令が出されたほか、全ての国家機関が停止されたとした。

兵士らは外国による介入をけん制した。

ロイター通信などによりますとニジェールの首都ニアメーで26日、大統領の警護に当たる軍の部隊が、大統領公邸を封鎖し、バズム大統領を監禁状態に置いたということです。

ニジェールの大統領府は、SNSで「バズム大統領と家族は無事だ。反乱部隊が正気に戻らなければ陸軍が攻撃する準備を整えている」と投稿し、反乱を鎮圧する構えを見せていました。

しかし、その後、深夜になって兵士らが国営テレビで声明を発表し「現政権の統治を終了させる決断をした。現行憲法を停止し、国境を一時的に封鎖する」と述べ権力を掌握したと宣言しました。

AUアフリカ連合は「クーデターの企てを強く非難する」との声明を出したほか、国連や欧米諸国からも事態を懸念する声が出ています。

ニジェールやその周辺国では、10年余り前からイスラム過激派が勢力を拡大し、治安の悪化が深刻化しています。

こうした中、隣国のマリやブルキナファソでもここ数年、クーデターが相次ぎ、軍事政権のもとロシアへの接近を強めています。

ニジェールは、フランスなど欧米諸国との連携を重視して過激派対策を進めていただけに、政治的な混乱によって地域のさらなる不安定化につながることが懸念されています。

#ニジェール(バズム大統領・監禁・大統領警備隊「現政権終了」)

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#アフリカ