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国連でミャンマーの人権状況についての特別報告者を務めるイ・ヤンヒ氏は、今月10日からミャンマー各地を訪れて調査を行い、最終日の21日、最大都市ヤンゴンで記者会見を開きました。


この中でイ氏は、ミャンマー西部に住む少数派のイスラム教徒であるロヒンギャの人たちに移動の自由が与えられず、軍や警察による弾圧が行われているという批判もあることについて「状況はほとんどよくなっていない。差別的な扱いを今すぐやめるべきだ」と述べ対策の遅れを批判しました。


またイ氏は、少数民族武装勢力と軍との戦闘が続くミャンマー北部や東部の地域では、要望した場所への訪問を許されなかったことや調査の様子が厳しく監視されたことを指摘し「受け入れられない」などと非難しました。


そのうえで「民主化勢力が主導する新政権になっても、これまでの政権と同じやり方が続いていることに失望している」と述べて、アウン・サン・スー・チー国家顧問が事実上率いる政府に対し、透明性を確保し状況の改善を急ぐよう強く促しました。