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視点・論点 「ウクライナ停戦合意の背景と意味」 | 視点・論点 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス

アメリカが中心となってロシアと交渉するやり方をジュネーブ方式と呼ぶことがあります。これはそのような交渉が昨年4月にジュネーブで開かれたことに因んでいます。他方で、ドイツが中心となって交渉するやり方をノルマンディー方式と呼ぶことがあります。これはその最初の顔合わせが、昨年6月のノルマンディー上陸作戦記念式典で行われたことから来ています。昨年6月からベラルーシの首都ミンスクで停戦のための実務交渉が始まりました。これはドイツが音頭をとったもので、ノルマンディー方式に基づいています。

ミンスク交渉は三者接触会議と呼ばれています。三者というのはOSCE・欧州安全保障協力機構という国際組織、ウクライナ、ロシアの三者という意味です。それにドンバスの親露派政権の代表者がオブザーバーとして加わっています。

ノルマンディー方式は実は三本立てです。まず実務者の三者接触会議、次に外相会談、最後に首脳会談があります。ミンスクでは三者接触会議と首脳会談が別々の建物で開かれました。実際に合意文書を作ったのは首脳会談でした。それに三者接触会議のメンバーが署名しています。