米アマゾン、ホールフーズで食料品値下げ−28日に買収完了 https://t.co/pe6a8Rk7N4 pic.twitter.com/EgLXnYX9Gp
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2017年8月24日
米アマゾン・ドット・コムは、買収する自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットで28日から値下げを開始する。アマゾンは137億ドル(約1兆5000億ドル)でのホールフーズ買収手続きを同日完了させ次第すぐに、食料品販売業界のライバル企業に価格攻勢をかける。
両社は24日の発表資料で、ホールフーズが取り扱う幅広い商品で値下げを開始するとし、まず鶏肉や卵、野菜のほか、有機魚の一部を対象とすることを明らかにした。ギミ・クレジットのアナリスト、キャロル・レベンソン氏は、「買収初日から大胆な行動をかなり印象的な形で起こすのは前例がないだろう」と指摘した。
アマゾンの動きは、利益率の薄いことで知られる食料品販売業界の激しい価格競争をさらにあおりそうだ。フランク・N・マジド・アソシエーツの小売担当シニアバイスプレジデント、マット・サージェント氏は「クローガーのような企業には脅威だ」と指摘した。この発表を受け、米株式市場では食料品チェーンの株価が下落。クローガーは一時8%超下げた。
アマゾンはまた、ホールフーズブランドの商品をネットを通じて販売し、「アマゾンフレッシュ」や「プライムナウ」、「プライムパントリー」のような迅速な配送サービスを提供する。さらに、有料プログラム「アマゾン・プライム」がホールフーズのシステムと統合され、統合完了後はプライム会員は特別割引などを受けられるようになるとしている。
原題:Amazon to Cut Prices at Whole Foods as Acquisition Closes (3)(抜粋)
アマゾン買収のスーパー 値下げ発表で競争激化へ #nhk_news https://t.co/Pkp4JrCpwv
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年8月25日
アマゾン・ドット・コムはことし6月、アメリカの高級スーパーのホールフーズ・マーケットを137億ドル、日本円にしておよそ1兆5000億円で買収すると発表しました。アマゾンは24日、買収手続きを28日に完了し、この日から早速、ホールフーズの店舗でバナナやアボカド、それに卵といった一部の食品の値下げに踏み切ることを明らかにしました。
ホールフーズは全米でおよそ450店舗を展開し、高級な食材や自然食品の豊富な品ぞろえで知られます。アマゾンはホールフーズの食品などをネット通販で扱うほか、ネットで購入した商品を受け取るための専用のロッカーをホールフーズに設置することも併せて発表しました。
ネットと店舗で勢力を拡大するアマゾンに対して、アメリカの小売り最大手のウォルマートは今週、大手IT企業のグーグルと提携し、人工知能を搭載したスピーカーに話しかけるだけで商品を購入できるサービスを9月から始めるなど対抗措置を明らかにしており、アマゾンと既存のスーパーとの間で食品をめぐる価格競争が激しくなりそうです。