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「そもそも、Jアラートは、ミサイルへの警告で使用するのはかなり困難で、事前に察知していないと、発動するのは無理、という見方が強いんです。これまで事前通告のあった2回しか使っていないのもそのためではないか、といわれています。ところが、今回は韓国からの情報で、事前に発射を察知できた。それで、官邸はミサイルが発射されたら必ずJアラートを使うことに決めていたようです」(全国紙政治部記者)


 たしかに、韓国の朝鮮日報(日本語版)の報道によれば、今朝のミサイル発射に先立って「北朝鮮のミサイル発射の兆候をとらえた」との報告を受けた文在寅大統領は、午前2時の段階ですでに軍を待機させ、対応態勢を指示していたという。事実ならば、日本政府も同じ頃には北朝鮮ミサイル発射の情報を、かなりの確度で得ていたはずだ。


「ただ、コースまでははっきり特定できなかったので、広範囲で警告を鳴らしたんでしょう。実際、今回は、ミサイルが上空を通過した北海道からおよそ千キロも離れている長野県でも警告が鳴ったわけですからね。こんなおおざっぱな警告じゃ、なんの対策にもならないと思いますが(笑)」(前出・全国紙政治部記者)


 ようするに、あの何の役にも立たない警告音は、安倍政権のパフォーマンスでしかなかったわけだ。


 いや、Jアラートだけではない。安倍首相自身も明らかに事前に発射を察知し、パフォーマンスを準備していたフシがある。

 というのも、普段から公邸をあまり使わない安倍首相が、昨日27日から今朝にかけては官邸に隣接する公邸に泊まってからだ。しかも、昨日は午前10時に官邸に行くと、正午には北村滋・内閣情報官、午後4時15分に石川正一郎・拉致問題対策本部事務局長、午後5時17分に兼原信克・国家安全保障局次長と金杉憲治・外務省アジア大洋州局長、同30分に薗浦健太郎首相補佐官(安保重要政策担当)など、諜報、外交、安保周りの要人と面会し、午後6時台には公邸に入って、そのまま永田町で朝を迎えた。


 誰がどうみても、本日早朝を見越したような動き方だ。そして、安倍首相は、北朝鮮からミサイルが発射されるや、すぐさま官邸に向かい、記者団に対して例の芝居がかかったセリフを口にし、国民の危機を最大限煽ったというわけだ。


 もし、安倍首相が北朝鮮のミサイル発射を「これまでにない深刻かつ重大な脅威」ととらえ「国民の生命と安全を守る万全な態勢をとる」などというなら、事前に察知したミサイル発射情報をきちんと公開して、国民に冷静な対処を呼びかけるべきだろう。ところが、安倍首相は実際に発射されるまで情報を隠し、それを自らのために利用した。Jアラートを使って不必要な国民の不安を煽ると同時に、自らの「迅速な対応」や「毅然とした態度」をメディアで大げさに宣伝し、政権浮揚のきっかけにしようとしたのだ。


安倍総理大臣は、就任後初めて日本を訪れているイギリスのメイ首相を京都に招待し、「表千家不審菴」で茶会を開いてもてなし、親交を深めました。


このあと安倍総理大臣とメイ首相は、京都迎賓館で、そろって日本庭園を散策したのに続き、午後7時前から、夕食を伴った非公式の会談をおよそ1時間15分行いました。


この中で、安倍総理大臣は、「北朝鮮が、きのう、わが国を飛び越える形で弾道ミサイルを発射する暴挙に及んだ。挑発行動はこれまでにない深刻かつ重大な脅威で、断じて容認できない」と述べました。


これに対して、メイ首相も同様の認識を示し、両首脳は、北朝鮮への圧力を強めていくため国連安全保障理事会の場を含めて連携し、中国にさらなる役割を果たすよう求めていくことを確認しました。


また、両首脳は、中国が海洋進出を強める東シナ海南シナ海情勢についても意見を交わし、法の支配に基づく国際秩序を維持するため、緊密に連携していくことでも一致しました。


両首脳は、31日、東京で首脳会談を行い、安全保障面での協力や経済関係の強化などを盛り込んだ共同宣言を発表することにしています。


就任後初めて日本を訪れているイギリスのメイ首相は31日午前、海上自衛隊横須賀基地を訪れ、自衛隊最大級の護衛艦「いずも」を視察しました。


メイ首相は乗艦し儀じょう隊による栄誉礼を受けたあと、小野寺防衛大臣から自衛隊の活動などについて説明を受けました。
小野寺大臣は「日本の海上自衛隊の運用や訓練はもともとはイギリス海軍から学んだものだ。初代の『出雲』はイギリスで造られて日露戦争で運用された」と説明しました。


これに対してメイ首相は「安全保障の分野でイギリスと日本は長きにわたって協力してきた。今回の訪問はこの分野でのパートナーシップをますます強化していくことを示すものだ」と応じ、安全保障分野での協力をさらに強化していく考えを示しました。


またメイ首相は、ことし6月にグアム島の周辺海域で機雷を除去する共同訓練を行った海上自衛隊イギリス海軍の隊員らと面会し「日本とイギリスの協力のよい事例だ」と声をかけて激励しました。


メイ首相は午後、総理大臣官邸で開かれるNSC=国家安全保障会議の特別会合に招かれたあと、安倍総理大臣との首脳会談に臨むことにしています。


安倍総理大臣は日本を訪れているイギリスのメイ首相との日英首脳会談に先立って31日午後、総理大臣官邸でメイ首相を招いてNSC=国家安全保障会議の特別会合を開きました。


この中で安倍総理大臣は「日英はともに世界の平和と安定のために非常に多くの役割を担う決意をしている。安倍政権が進める『積極的平和主義』による外交・安全保障政策はメイ首相が進める『グローバルな英国』と共鳴している」と述べました。
そのうえで安倍総理大臣は「北朝鮮はわが国の上空を飛び越える形で再びミサイルを発射する暴挙を行ったが、北朝鮮の脅威にも日英で協力して対応していきたい」と述べ、安全保障分野の協力をさらに強化していきたいという考えを伝えました。


これに対しメイ首相は「アジアにおいて日本は最大規模のパートナーであり、日本にとっても安全保障の関係で英国が非常に強いパートナーとなることを期待する。北朝鮮の体制に対し力強く結集して立ち向かうことが重要だ」と応じました。


国家安全保障会議に外国の首脳が招かれたのは3年前に当時のオーストラリアのアボット首相が招かれて以来で2例目です。


安全保障分野では「インド太平洋地域で日英両国の協力を強化し、グローバルな戦略的パートナーシップを次の段階へと引き上げることを再確認する」としています。
そのうえで、中国が東シナ海南シナ海で海洋進出を強めていることを念頭に「法の支配に基づく国際秩序を維持する重要性を強調し、力や強制によって緊張を高め、現状変更を試みるいかなる一方的な行動にも強く反対する」としています。


北朝鮮問題については「世界が北朝鮮の核・ミサイル計画による脅威に直面しているこんにち、朝鮮半島の非核化と国連安保理決議の厳格で十分な実施に向けて、友好国や同盟国と協働していく」としています。
そして日本はイギリスが空母を展開させるなどしてアジア太平洋地域への関与を強化することを歓迎するとともに、共同演習のためイギリスに自衛隊の航空機や艦艇を派遣することを検討するなど、安全保障面での協力を強化していくとしています。


一方、経済関係では「両国の繁栄を深化させるための新たな枠組みを策定するよう閣僚に指示した」としています。
そのうえで、双方は日本とEU=ヨーロッパ連合の間で大枠合意したEPA=経済連携協定の早期署名と発効を引き続き支持するとともに「イギリスのEU離脱に伴って、両国の新たな経済的パートナーシップの構築に速やかに取り組む」として、新たな自由貿易協定の検討も含め経済関係の強化を話し合うとしています。


またイギリスのEU離脱で現地に進出している日本企業や日本人が混乱するのを避けるため「円滑かつ秩序立った移行を希望する」としています。