https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


アメリカのトランプ大統領は、30日朝(日本時間の30日夜)、みずからのツイッターに「アメリカは、北朝鮮と対話をし続け、この25年間法外な金額を支払ってきた。対話は解決策ではない!」と書き込みました。


これについてマティス国防長官は、記者団から外交的な解決を断念したのかと問われたのに対し「そうではない。外交的な解決はなくなっていない」と述べ、引き続き、平和的な解決に向けて努力する姿勢を示しました。


トランプ大統領は、今月、北朝鮮が挑発行為を控えている可能性があるとして「われわれに敬意を払い始めている。何か前向きなことが起きるかもしれない」と述べたほか、ティラーソン国務長官も挑発行為をやめれば、対話に向けた一歩になるという期待感を示していました。


しかし、北朝鮮が日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射したことで、トランプ政権内では、対話に向けた期待感が急速に失われたものと見られ、軍事的な選択肢を維持しながら引き続き、経済制裁などの圧力を強化していく構えです。


北朝鮮は31日までの米韓の合同軍事演習の期間中、今月26日に東部カンウォン(江原)道から短距離弾道ミサイルと見られる3発を発射したのに続いて、29日には首都ピョンヤンの郊外から新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」1発を北海道の上空を通過させる形で発射しました。


これを受けて韓国空軍は31日午後、北朝鮮のたび重なる弾道ミサイルの発射などへの対抗措置として、アメリカ空軍と合同訓練を行ったと発表しました。
訓練にはアメリカ軍からB1爆撃機2機と最新鋭ステルス戦闘機F35、4機が韓国軍からはF15戦闘機4機が参加し、韓国東部にある軍の訓練場で、敵の重要施設を想定した地上の標的に向かって爆撃訓練を行ったということです。


韓国空軍の司令官は「韓国空軍はアメリカ空軍との作戦を完全に遂行する能力があり、いつ、どこで、どのような挑発があっても完全な懲罰を与える」として北朝鮮を強くけん制しました。


航空自衛隊によりますと、31日、アメリカ軍のB1爆撃機2機がグアムの基地から韓国に向かう際、九州周辺の空域で自衛隊のF15戦闘機2機と合流し、共同訓練を行ったということです。
今回はアメリカ軍岩国基地から飛び立った最新鋭のF35戦闘機4機も訓練に加わりました。


航空自衛隊が公開した写真では、先頭を飛行するB1爆撃機2機のすぐ横をF15戦闘機2機が飛行し、さらにその後ろにはF35戦闘機4機も確認され、日米の機体が隊列を組んで連携を強調しているのがわかります。


訓練は日本の防空識別圏の境界の手前で終わり、その後、B1爆撃機とF35戦闘機は韓国軍機と合流したということです。


こうした共同訓練はこれまでにも北朝鮮弾道ミサイルを発射したあとに行われていますが、アメリカ軍の最新鋭の戦闘機が加わるのは初めてです。


北朝鮮が29日、日本の上空を通過させる形で弾道ミサイルを発射したことを受けて、挑発的な行動を抑止するために日米のより強い姿勢を示す狙いがあると見られます。