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ロシアのプーチン大統領は14日、南部のソチで、アメリカのポンペイ国務長官と会談しました。

会談のあとロシア大統領府で国際問題を担当するウシャコフ補佐官は「ロシアは、北東アジアで強固な安全保障の枠組みを作るため、関係国と協力する用意がある」と述べ、プーチン大統領ポンペイオ長官に対して、朝鮮半島の非核化に向けて、多国間の枠組みを作る必要性を伝えたことを明らかにしました。

プーチン大統領は先月、北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長と行った初めての首脳会談で、北朝鮮の核問題に関する6か国協議の再開をめぐって意見を交わしていて、今回の発言は6か国協議も念頭に置いたものとみられます。

またウシャコフ補佐官は北朝鮮問題に直接関わる、ロシアとアメリカの代表による対話が続いていることを評価している」と述べ、多国間の枠組みをめぐって、アメリカとも具体的な協議を進めたい考えを示しました。

プーチン大統領としては、米ロ関係の改善に向けた機運が出てきたことなどを好機ととらえ、アメリカとの対話も進めながら、北朝鮮問題への関わりを強めていくとみられます。

16日の衆議院本会議では、安倍総理大臣も出席して、去年12月に閣議決定された、防衛力整備の指針となる「防衛計画の大綱」を中心に、外交・安全保障全般について質疑が行われました。

この中で、安倍総理大臣は北朝鮮情勢をめぐり、「『次は自分自身がキム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長と向き合う』との決意を従来から述べてきたが、『条件をつけずに向き合う』とは、そのことをより明確な形で述べたものだ。この立場は、先日の北朝鮮による短距離弾道ミサイル発射によっても変わっていない」と述べました。

そのうえで「『向き合う』とは、キム委員長と会い、率直に、また虚心たん懐に話し合うということだ。当然、最重要課題である拉致問題についても話し合う。拉致被害者の家族が高齢となる中、1日も早い解決に向け、あらゆるチャンスを逃すことなく果断に行動していく」と述べ、前提条件をつけずに日朝首脳会談の実現を目指し、拉致問題の解決につなげていきたいという考えを示しました。

一方で、「引き続き国際社会と緊密に連携しつつ、安保理決議を完全に履行していく方針に変わりはない」と述べました。

このほか、安倍総理大臣は「防衛計画の大綱」に盛り込まれた、大型護衛艦「いずも」を改修し最新鋭の戦闘機を搭載する方針をめぐって、「『空母』と明記しないのは不誠実ではないか」と問われたのに対し、「空母は、一般的にはもっぱら航空機の運用機能に特化した艦船を指す。他方、いずも型護衛艦は、航空機の運用機能が加わっても引き続き多機能な護衛艦として活用していく考えで、『不誠実な見解』との指摘はあたらない」と述べました。

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