北朝鮮 首脳会談で通訳務めた日本対応の幹部更迭か #nhk_news https://t.co/WT7h47Tp8c
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年9月9日
更迭されたとみられるのは、北朝鮮の対外交流機関「朝鮮対外文化連絡委員会」のファン・ホナム副委員長です。
ピョンヤン外国語大学の日本語学科を卒業したファン氏は日本語が流ちょうで、1990年に北朝鮮を訪問した自民党の金丸元副総裁がキム・イルソン(金日成)主席と会談したときや、2002年と2004年に、当時の小泉総理大臣がピョンヤンでキム・ジョンイル(金正日)総書記と日朝首脳会談を行った際には、北朝鮮側の通訳として同席しました。
ファン氏は、キム総書記のいとこがトップを務める「朝鮮対外文化連絡委員会」で、日本局長などを歴任したあと、4年前には副委員長に昇格しましたが去年6月を最後に動静報道が途絶えていました。
これについて日朝関係筋が明らかにしたところによりますと、ファン氏が首都ピョンヤンから地方へ左遷されたことが最近になって北朝鮮当局者の話で分かり、更迭されたとみられるということです。
ファン氏は、長年にわたって日本との対応にあたってきただけに更迭の背景や日朝関係への影響が注目されます。
北朝鮮 キム委員長「核抑止力強化の事業さらに展開」 #nhk_news https://t.co/suDf7LvIOF
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年9月10日
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは「ICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載する水爆の実験」と称して、今月3日に行われた6回目の核実験に携わった科学者らを招いて宴会が開かれた際の映像を10日、放送しました。
宴会に出席したキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は「水爆の爆音は血の代価として成し遂げられた人民の偉大な勝利だ」としたうえで、「自衛的な核抑止力を強化するための科学的事業をさらに展開していく」と述べ、核兵器の小型化やICBMの開発を一層推し進めていく姿勢を強調したということです。
映像にはことし7月に発射されたICBM級の「火星14型」の模型が会場に置かれている様子や、グラスを手にしたキム委員長が党で核兵器の開発を担っている軍需工業部の高官らのもとに歩み寄って、労をねぎらう姿などが映っています。
また、朝鮮中央テレビはキム委員長夫妻が、科学者らとともに祝賀コンサートを鑑賞した際の映像も伝え、ステージ上のスクリーンに水爆とされるひょうたん型の物体が組み立てられている写真や、核爆発のイメージ映像などが映し出されているのが確認できます。
北朝鮮は9日、建国記念日を迎えたばかりで、6回目の核実験を大々的に祝うことによって、国威の発揚とともにキム委員長のさらなる権威づけを図る狙いがあると見られます。
北朝鮮の国営メディアは9日の建国記念日にあわせ、ロシアのプーチン大統領やキューバのラウル・カストロ国家評議会議長から祝電が届いたことを伝え、6回目の核実験のあとも友好国との関係が続いているとアピールしています。
このうち、9日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は1面でロシアのプーチン大統領が送った祝電の中で、「二国間関係を発展させることが両国の国民の利益に合致し、朝鮮半島と東北アジアの安全と安定の強化に寄与すると確信する」と強調したことを大きく報じました。
ただ、これまでのところ、去年に続いて中国の習近平国家主席から祝電が届いたかどうかは伝えられていません。また、中国の北京にある北朝鮮大使館では今月7日、建国記念日を祝うレセプションが開かれ、中国政府で朝鮮半島問題を担当する特別代表も務めている孔鉉佑外務次官補が出席しましたが、外交筋によりますと、去年やおととしのような中国の全人代=全国人民代表大会の副委員長クラスの出席は確認されなかったということです。
このため、北朝鮮が中国南部で開かれた新興5か国でつくるBRICSの首脳会議の初日に核実験を強行したことなどを巡って、中朝関係がぎくしゃくしていることを伺わせています。