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過激派組織IS=イスラミックステートへの攻勢を強めるイラク軍は、シリアとの国境に隣接する地域でISに対する新たな軍事作戦を開始したと発表しました。


それによりますと、イラク軍は16日、イスラムシーア派主体の部隊とともに、シリアとの国境に隣接するアンバール県西部で、ISに対する作戦を始め、国境沿いの地域の制圧を目指すとしています。


イラク軍はことし7月、ISの最大の拠点だった北部の都市モスルを解放したのに続いて、先月にはモスルの西にあるタルアファルも制圧しています。イラクに残るISの主な支配地域は、今回、作戦が始まったシリアとの国境地帯と、北部のキルクーク県のハウィジャ地区となっています。


これに対し、軍事的に劣勢なISは14日、イラク南部のナシリーヤ近郊で80人以上が死亡する大規模なテロを起こすなど、少人数で実行できるテロによって抵抗を続けています。


ISをめぐっては、隣国のシリアでもISが「首都」と位置づける北部のラッカや重要拠点のデリゾールに対し、それぞれ軍事作戦が続けられていてISに対する包囲網は狭まっています。


シリア東部のデリゾール県では過激派組織ISが隣国イラクとの国境沿いを中心に依然として広い地域を支配しており、ロシア軍の支援を受けるアサド政権の軍が今月はじめ本格的な軍事作戦を開始しました。


一方、アメリカ主導の有志連合の支援を受けるクルド人勢力主体の「シリア民主軍」も今月9日、同じデリゾール県に向けて軍事作戦に乗り出しています。


シリア民主軍は16日、デリゾール県の北東でロシアとアサド政権の軍から空爆を受け6人がけがをしたと発表したうえで、「我々の進軍を妨げようとしている」と非難しました。


これに対しロシア政府はAFP通信に対、「ありえない。どうして彼らを空爆する必要があるのか」と否定しており、実際に空爆が行われたのかは明らかではありません。


シリアのIS掃討作戦では、アメリカが支援する部隊とロシアが支援するアサド政権の部隊がいわば「すみ分け」をする形で目立った対立はありませんでしたが、今後、双方が不信感を募らせ、緊張が高まる懸念が出ています。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170916#1505557976
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