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イラク北部のクルド自治政府が25日に実施した独立の賛否を問う住民投票では独立賛成が多数を占めました。これに対し、投票結果の取り消しを求めるイラク中央政府は29日、対抗措置としてクルド人自治区にある2つの国際空港を発着する国際線の運航を停止する措置を取りました。自治区の中心都市アルビルの空港では運航が停止される前、駆け込みで国外に出ようとする人たちが航空会社のカウンターに列を作りました。


この措置についてイラクのアバディ首相は「クルドの住民を罰することが目的ではない」とする声明を発表しましたが、クルド側からは市民生活への影響に加えて、過激派組織IS=イスラミックステートから逃れて避難生活を送る人たちへの海外からの支援活動に支障が出ることを懸念する声が上がっています。


こうした中、イラクのアラウィ副大統領は自治政府のバルザニ議長から緊張の緩和を呼びかける書簡を受け取ったと明らかにし、対話の再開に向けた水面下の働きかけが行われているもようですが、今のところ、対立が解消されるめどは立っていません。