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イラクでは1年前、クルド自治政府が実施した独立の賛否を問う住民投票で9割以上の賛成で独立の意思を示しましたが、これに反発したイラク中央政府が、係争地だった油田地帯のキルクークに軍を進めて制圧するなど締め付けを強め、投票結果の凍結に追い込まれました。

投票から1年となる25日、住民投票のあと退任したバルザニ前議長が自治区の中心都市アルビルで支持者を前に演説し、「1年前のきょう、皆さんはみずからの運命を決め、歴史をつくった。自分たちが望む生き方に『イエス』と言うことは罪ではない」と述べて、住民の意思を示したことの正当性を改めて訴えました。

クルド人自治区では、住民投票のあと、周辺国との商取引が一時停止されるなど経済が一段と冷え込みました。

住民の中には、「独立投票のあと、何もいいことがなかった」や、住民投票は時期尚早だったなどと批判する人もいて、独立をめぐる住民投票に対する評価は分かれています。