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イラク北部のクルド自治政府が先月25日に実施したイラクからの独立の賛否を問う住民投票では、独立賛成が多数を占めました。


クルド自治政府中央政府と独立に向けた交渉を進めたいとしていますが、中央政府は投票は無効だとして、クルド人自治区にある2つの空港を発着する国際線の運航を停止するなど、圧力を強めています。


こうした中、首都バグダッドの裁判所は11日、住民投票を行ったクルド自治政府選挙管理委員会の委員長ら3人の逮捕状を出しました。裁判所は逮捕状を出した理由について、イラク最高裁判所憲法違反だとして中止を命じた住民投票を行ったためだとし、「中央政府の請求に基づいたものだ」としています。


中央政府の捜査当局が自治政府の管轄するクルド人自治区に入って関係者を逮捕するかどうかは不透明ですが、中央政府としては、今回の裁判所の判断でクルド側への圧力を一層、強める狙いがあるものと見られ、反発も予想されます。