クルド自治政府が油田地帯に部隊 イラク軍との衝突に懸念 #nhk_news https://t.co/SZfEGWzulk
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年10月13日
イラク北部のクルド自治政府は、先月行った住民投票で独立を求める意思が圧倒的多数で示されたとしていますが、イラク政府は住民投票は憲法違反だとして認めていません。
こうした中、クルド自治政府の部隊は13日、クルド側が実効支配する国内有数の油田地帯であるキルクークを奪おうと、イラク軍が準備を進めているとして、この地域に部隊を展開し、反撃できる態勢を整えていることを明らかにしました。
その一方で、流血の事態は望まないとして、イラク政府に対話による解決を訴えたほか、国際社会の仲介を求めました。
キルクークはクルド自治政府とイラク政府が長年、管轄権を争ってきた地域で、過激派組織IS=イスラミックステートが勢力を広げた3年前、撤退したイラク軍に代わってクルド人の部隊が展開し、そのまま実効支配を続けています。
一方、イラク政府は国民であるクルド人に対して武力を使うことはないとしたほか、軍がキルクークで作戦を始めたという一部の報道も否定しました。
ただ、イラク軍はキルクークの西部をISから奪還したばかりで、クルド側が実効支配する地域のすぐそばに部隊を展開させているだけに、偶発的に衝突が起きることも懸念されています。