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IOCのバッハ会長は、スイスのローザンヌで行われた2日間に渡る理事会のあとの記者会見でこれについて触れ、「彼らがわれわれの決断を順守すれば、閉会式にロシアとして参加できるし、それがロシアとしての再出発となる」と述べ、IOCの決定について理解を求めました。


また、ソチオリンピックの際の検体の再検査でドーピングを認定しオリンピックから永久追放したロシアの22人の選手が決定の見直しを求めてCAS=スポーツ仲裁裁判所に提訴したことについては、「選手たちにはわれわれの判断について提訴する権利があることを尊重する必要がある」と話し、CASの判断を見守る考えを示しました。


今回のロシアのドーピング問題の発覚は、陸上女子800メートルの元ロシア代表、ユリア・ステパノワ選手が、ロシアアンチドーピング機構の職員だった夫とともに2013年にロシア陸上界の組織的ドーピングを告発したことが発端となりましたが、IOCは、ステパノワ選手がかつてドーピングで資格停止処分を受けたことを理由にリオデジャネイロ大会に出場させませんでした。


これについてバッハ会長は、IOCとして謝罪すべきではないかと記者から問われると、「これからは彼女がほかの国の代表として、次の東京オリンピックに出場できるようサポートしていきたい」と述べました。


これについて、プーチン大統領は6日、国営テレビの取材に対して「個人の判断で選手がオリンピックに出場したいのであれば、邪魔はしない。それぞれの選手が決めるべきだ」と述べて、ロシア人の選手が個人の資格で出場することを容認する考えを示しました。


ロシアオリンピック委員会は、近く委員や選手らを集めた会合を開き、こうした方針を正式に決めるものとみられます。


一方、プーチン大統領はドーピング問題について、「原因を作ったロシアにも一部悪いところがあった」と非があったことを認めたものの、国家ぐるみでの組織的なドーピングへの関与を改めて否定し、ロシア選手団としての出場を認めなかったIOCの決定を非難しました。