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トランプ大統領はことし7月、連邦最高裁判所の判事に保守派の法律家、カバナー氏を指名しました。しかしその後、3人の女性が過去にカバナー氏から性的暴行を受けたと相次いで告発し、議会での指名承認に遅れが出ています。

27日、告発した女性の1人で大学教授のクリスティン・フォードさんが議会上院司法委員会の公聴会に出席し、高校生だった1982年当時に受けたとする被害の状況を証言しました。

この中でフォードさんは「寝室のベッドに押し倒されカバナー氏に服を脱がされそうになった。レイプされると思い助けを呼ぶため叫ぼうとしたが手で口をふさがれた」と時折、声を震わせながら述べたうえで、カバナー氏だったと100%確信していると証言しました。

一方、カバナー氏は「その場に私はいなかった。私を排除するための言いがかりでバカげている。そのようなことは誰にもしたことがない」と強い口調で訴え、疑惑を否定しました。

トランプ大統領もカバナー氏を擁護する姿勢を貫いていますが、野党・民主党は大統領に指名の撤回を求めるなど対決姿勢を強めていて、疑惑が与党・共和党への批判につながり秋の中間選挙に影響するおそれも出ています。

ホワイトハウスのサンダース報道官は、27日に予定されていたトランプ大統領と司法省のローゼンスタイン副長官との面会が来週に延期されたことを明らかにしました。

その理由として面会と同じ日にトランプ大統領が連邦最高裁判所の判事に指名した候補の性的暴行疑惑をめぐる議会の公聴会が開かれているためだとしています。

ローゼンスタイン副長官をめぐっては、憲法の規定を利用して、大統領を事実上解任することを周囲に提案していたと報じられ、更迭が取り沙汰されていましたが、トランプ大統領は26日の会見で直接会って事情を聞いたうえで留任させたい考えを示していました。来週に延期された面会で改めて副長官の進退について話し合いが行われると見られます。

ローゼンスタイン副長官は、おととしの大統領選挙にロシアがサイバー攻撃で干渉したとされる、いわゆる「ロシア疑惑」の捜査を統括する立場で、仮に更迭すれば捜査妨害にも問われかねないことから、トランプ大統領としては秋の中間選挙への影響も踏まえて慎重に対応を判断するものと見られます。