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国土交通省などによりますと、先月初め、関西空港が台風21号で被害を受けたため、国際線の貨物便のおよそ90%が成田に振り替えられるなどの影響が出ました。

成田空港では一時、国際貨物の受け入れが滞り、ふだんは空いている倉庫が現在もいっぱいになっています。

こうした貨物は改めて関西などに陸送する必要があるため到着の遅れが生じているとして、運送業者などで作る「航空貨物運送協会」は、国土交通省に改善を要望しました。

この中で協会は、主要な空港が被災した場合、国際貨物を受け入れられるよう、ほかの空港でも保管場所を整備することや、通関手続きに携わる人員をあらかじめ確保しておくことなどを求めています。

航空貨物運送協会の勅使川原徹常務理事は「貨物の復旧が遅れ、今も利用者の要望に応えられていない。今回の災害を教訓に国に対策をお願いしたい」と訴えています。

国土交通省は「実態把握を進め、どのような対策が可能か検討したい」としています。

被害をもたらしたのは、大雨でもなく強風でもなく、「塩」でした。

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