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アメリカの司法当局は10日、記者会見し、オハイオ州にある航空機の関連企業からジェットエンジンに関する企業秘密を盗み出そうとした産業スパイの疑いで、中国国家安全省の当局者の男を逮捕、起訴したと発表しました。

男は、名前や職業を偽って企業の技術者に接触し、中国に招待したうえで、金銭などとひき換えに情報を求めていたということで、ことし4月に旅行先のベルギーで逮捕され、今月、身柄がアメリカに移送されたということです。

中国政府の当局者が産業スパイの罪で起訴され、アメリカの裁判にかけられるのは極めて異例です。

これに関連し、FBI連邦捜査局のレイ長官は、議会上院の公聴会で証言し、「中国は、アメリカの企業秘密やアイデア、そして技術革新を狙っていて、深刻な脅威だ。全米各地であらゆる企業が中国の産業スパイの脅威にさらされている」と述べ、強く警告しました。

アメリカでは先月にも、中国国家安全省の指示で企業秘密を盗むためのスパイ活動をした疑いで、イリノイ州で中国人の男が逮捕されていて、FBIは、取締りを一段と強化するとしています。

アメリカの外国投資委員会は、外国企業による投資について安全保障の観点から調査している組織で、問題があると判断すれば、大統領が買収を阻止することができます。

アメリ財務省は10日、アメリカ企業の重要な技術が流出するのを防ぐため、この外国投資委員会の監視機能を強化すると発表しました。具体的には、外国企業が投資をする際、少ない額でも報告を求めるなどとしています。

対象となる産業として航空、半導体、コンピューター、それに防衛などハイテク関連の27の分野を挙げています。

アメリ財務省は特定の国を対象にしていないとしていますが、アメリカのメディアは、中国との貿易摩擦が激しくなる中、事実上、中国企業による投資に歯止めをかけるための規制強化と見られると伝えています。

トランプ政権は去年9月、中国系の投資ファンドによるアメリカの半導体メーカーの買収を禁じる命令を出すなど、アメリカのハイテク技術が奪われることに警戒を強めています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/10/200214(「日中首脳の相互往来で関係強化を」自民 二階幹事長)