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中米ホンジュラスで今月13日、高い失業率などを背景に160人ほどのグループがアメリカへの移住を目指して出発したところ、この動きに加わる人が相次いで2000人以上に膨れあがり、アメリカに向けて移動を続けています。

この動きに対し、トランプ大統領は18日、ツイッターで「ほとんど何も対応をしていない中米のグアテマラホンジュラスエルサルバドルへの経済支援を打ち切るとともに、メキシコには最も強い表現でこの大行進を止めるよう要請したい」と投稿し、経由地となっている中米の国々への経済支援の打ち切りを示唆しました。

そのうえで、「必要があればメキシコとの国境を封鎖するために、アメリカ軍を出動させる。メキシコ国境から犯罪者や麻薬の流入を防ぐことは、私にとってはメキシコとの貿易などよりはるかに重要だ」として、移住を目指す人たちの動きが止まらなければ、国境を封鎖するため、アメリカ軍を出動させる考えを示しました。

アメリカでは、移民政策は来月の中間選挙でも争点の一つになっていて、トランプ大統領としては不法移民に厳しい姿勢を示すことで、選挙に向けたアピールにつなげたい狙いがあると見られます。

こうした中、アメリカのメディアは18日、ケリー大統領首席補佐官と安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官がこの問題をめぐってホワイトハウスで激しく口論したと伝えました。

ボルトン氏がより強硬に対処すべきだとして国境警備を担当するニールセン国土安全保障長官の対応を批判したところ、かつてニールセン氏の上司だったケリー氏が腹を立て、激しく怒鳴り合い、ホワイトハウス内ではいずれかが辞任するのではないかという臆測まで出たということです。

これについて、ホワイトハウスは声明を出し、「不法移民の問題の解決に熱が入ることはあるが、互いに腹を立てることはない」と述べ、深刻な対立ではないとしていますが、中間選挙を前にトランプ政権内の亀裂が表面化した形です。