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アフガニスタン南部、カンダハル州にある州知事の庁舎で18日、地元の警察やアメリカ軍の幹部などが出席した会合が開かれ、終了後、出席者らが建物の外に出たところ男が突然、発砲しました。

州政府などによりますと、この事件で、地元の警察と情報機関のトップ、少なくとも2人が死亡しました。

また、現場には、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍のトップ、ミラー司令官もいましたが、アメリカ軍によりますと、司令官は無事で、兵士などアメリカ人3人がケガをしたということです。

襲撃した犯人は、同席していた州知事のボディーガードの1人で、その場で射殺されたということです。

犯行後、反政府武装勢力タリバンが声明を出し、「ミラー司令官と警察のトップを狙った」として犯行を認め、ボディーガードがタリバンのメンバーだったことを示唆しました。

出席者らは20日投票が行われる議会下院の選挙の安全対策などについて話し合っていたということですが、会合そのものが狙われて大きな被害が出たことで、選挙の円滑な実施を危ぶむ声がさらに強まりそうです。

アフガニスタンでは、治安情勢の悪化などから、3年も先延ばしとなってきた議会下院選挙の投票が20日行われます。

これを前に、反政府武装勢力タリバンの軍事部門は、19日声明を出し、今回の選挙について、アフガニスタンを占領しているアメリカの主導によるものだとしたうえで、「異教徒のたくらみをくじくことはすべてのイスラム教徒の義務だ」と主張しました。

そのうえで、「一般のアフガニスタン人を傷つけたくないので、投票に参加すべきではない」などと警告し、投票所の襲撃を示唆しました。

タリバンの軍事部門が声明を出したことで、選挙の妨害を狙った投票所などに対する襲撃やテロの危険性が一層高まっています。

タリバンは18日、南部カンダハル州で地元の警察やアメリカ軍の幹部などが出席した選挙関連の会合を襲撃し、警察や情報機関のトップを殺害するなど攻勢を強めていて、選挙が円滑に実施できるのか懸念がさらに強まっています。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/14/200238タリバンと米政府高官が会談 アフガン議会選で話し合いか)