米軍撤退のアフガニスタンから密入国 トルコが国境に壁建設 #nhk_news https://t.co/2wrRaN1AXn
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年7月29日
トルコ東部のワン県では7月17日から18日にかけてあわせて130人あまりのアフガニスタンからの密入国者が相次いで拘束されました。
アフガニスタンではアメリカ軍が8月末までに撤退の完了を目指す中、反政府武装勢力タリバンが攻勢を強め、治安が急速に悪化しています。
アフガニスタンからの密入国を防ごうと、トルコ当局は経由地となっているイランとの国境295キロにわたって壁を建設する計画で、急ピッチで工事が進められています。
そして地元の県知事が「われわれの地域を不法移民がうろつくのは許さない」と述べ、断固とした対応をとることを示唆しました。
トルコとしては、すでにシリア難民を含むおよそ400万人の難民を受け入れ、新型コロナウイルスの感染拡大などで経済が打撃を受ける中で、さらに移民や難民が流入することに危機感をあらわにしています。
勢力を拡大させている反政府武装勢力タリバンが、攻略した国境地帯で関税の徴収を始め、政府による統治をさらに脅かしています。
アフガニスタン南部カンダハル州のスピンボルダックでは、戦闘による治安の悪化で7月中旬から閉鎖されていたパキスタンとの国境が26日に再び開かれ、足止めされていた100台あまりのトラックが続々と入国しました。
地元当局者はNHKの取材に対し、反政府武装勢力タリバンが20ページに及ぶ課税品のリストを作成し、トラックに物資を積んで入国する業者などから関税の徴収を始めたことを明らかにしました。
ここはパキスタンとの物流の要衝で、アフガニスタン政府はタリバンの支配地域を通り抜けた業者などから改めて関税を徴収しているということです。
アフガニスタンではタリバンと政府軍との戦闘が激化していて、東部では追い詰められた政府軍の兵士46人が一時パキスタン側に逃げ込んで保護を求めるなど、タリバンが攻勢を強めています。
アメリカ軍が8月末までの完了を目指して撤退を進める中、タリバンが攻略した国境地帯で関税の徴収に乗り出したことで、アフガニスタン政府による統治をさらに脅かしています。
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