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治安情勢の悪化などから、3年も先延ばしされてきたアフガニスタンの議会下院選挙は、20日、投票が行われました。反政府武装勢力タリバンや、過激派組織IS=イスラミックステートによる投票所などを狙ったテロや襲撃が懸念される中、アフガニスタン政府は5万人以上の治安部隊を出して、警戒に当たりました。

しかし、内務省などによりますと、国内190か所余りでテロや襲撃が相次ぎ、市民や警察官など28人が死亡、およそ120人がけがをしました。このうち、首都カブールでは投票所への自爆攻撃など2か所のテロで市民17人が死亡しました。

また、一部の投票所では、不正な投票を防止するための生体認証による有権者の確認システムの設置が間に合わないなどの理由から、投票できないところもあったということで、選挙管理委員会はこうした投票所について、21日、改めて投票を行うことを決めるなど、各地で混乱が生じました。

今回の選挙は、アフガニスタンでは来年4月の大統領選挙に向けた重要な試金石となっていて、十分に民意が反映された選挙結果となるのか注目されます。選挙の暫定結果は来月10日に、最終結果は12月10日に発表されます。

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