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イスラエルの首相府が26日に発表したところによりますと、ネタニヤフ首相は、この前日、国交のないオマーンを極秘に訪問し、首都マスカットでカブース国王と首脳会談を行いました。

両首脳は、中東和平の推進や地域の安定に向けて意見を交わしたとしています。

イスラエルと、イスラエルと国交がないアラブ諸国が首脳会談を行うのは極めて異例で、イスラエル側は、湾岸アラブ諸国との関係強化を目指すうえで重要なステップになったと強調しています。

中東では、2011年に始まった民主化運動「アラブの春」をきっかけに、今も各国で混乱が続く中、イランが各地で勢力を伸ばしていて、イスラエルと湾岸アラブ諸国はイランを共通の脅威とみて警戒を強めています。

アメリカのトランプ政権がイランとの対立を深める中、イスラエルと湾岸アラブ諸国は、水面下で情報機関どうしの連携を深めていたとみられ、今回の首脳会談は双方の接近を印象づけるものとなりました。

パレスチナ暫定自治区ガザ地区では、イスラエルとの境界沿いでパレスチナ人による抗議デモが続いていて、26日には、イスラエル軍の兵士がデモ隊に発砲し、5人が死亡しました。

イスラエル軍の発表によりますと、このあとガザ地区からイスラエルに向けておよそ30発のロケット弾が発射されましたが、上空で迎撃し、大きな被害はなかったということです。

イスラエル軍は、この攻撃への報復としてガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの関連施設など80か所に大規模な空爆を行いました。

ツイッターなどには、空爆による衝撃で病院の建物が壊れるなどの被害が出たと住民などが投稿しています。

NHKガザ事務所のスタッフは「夜通し、広い範囲で空爆があった。爆音とともにあちこちで黒煙があがりとても怖かった」と話していました。

イスラエル軍は今月18日に、デモの激化を受けて4年ぶりにガザ地区の境界付近に戦車部隊を展開するなど、事態の一層の緊迫化が懸念されています。