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アメリカのトランプ大統領は8日、ツイッターに「退役するダンフォード統合参謀本部議長の後任として陸軍のミリー参謀総長を指名したことを発表する」と書き込みました。

そのうえで「われわれの国に奉仕するすばらしい2人に感謝する。移行の日程は今後決定される」と投稿しています。

ミリー参謀総長は陸軍特殊部隊などを経て、アフガニスタンに駐留する国際治安支援部隊の司令官などを務めています。

統合参謀本部議長は大統領と国防長官の軍事顧問として戦略計画の策定などで助言を与える立場にあり、議会上院の承認が必要になります。

来年秋に任期満了を迎えるダンフォード議長の後任をめぐってアメリカの複数のメディアは、マティス国防長官が空軍の制服組トップをあてることを考えていたのに対し、トランプ大統領は先月行った面接の際にミリ-参謀総長を個人的に気に入っていたと伝えています。

このうち有力紙のワシントン・ポストは、今回のトランプ大統領の決断はマティス国防長官の影響力の低下を示すものだとの見方を示しています。

トランプ大統領は8日、ホワイトハウスで記者団に「ケリー大統領首席補佐官は年末に辞任するだろう。彼はすばらしい男だ」と述べ、ケリー大統領首席補佐官が年末までに辞任すると明らかにしました。

後任の人事は「近く発表するだろう」と述べ、すでに後任の首席補佐官の人選が進んでいることも明らかにしました。

アメリカのメディアは、後任の首席補佐官の有力な候補として、ペンス副大統領の首席補佐官を務めるニック・エアーズ氏の名前を挙げています。

ケリー首席補佐官は海兵隊の元大将で、トランプ政権の発足当時は国土安全保障長官を務めていましたが、去年7月、ホワイトハウス内の対立によって事実上更迭されたプリーバス氏に代わって政権の要である大統領首席補佐官に起用されました。

しかし、ことし6月に行われた米朝首脳会談に向けた北朝鮮側との調整で主導的な役割を果たしてきたポンペイ国務長官などと比べ、政権の中での存在感は低下し、辞任の可能性がたびたび報じられてきました。

また、ことし9月に発売された著名なジャーナリストによる暴露本では、ケリー氏が自身のポストについて「最悪の仕事だ」と周囲に漏らしていたというエピソードが描かれ、ケリー氏は否定したものの、大統領に対する不信感や不満を募らせていたとも伝えられていました。

トランプ大統領は11月の中間選挙の翌日にセッションズ司法長官を解任したほか、不法移民対策などを担当するニールセン国土安全保障長官の交代なども取り沙汰されています。